転職未経験者は30代半ばで転職したくなる説

昨年の6月から有給消化に入り転職活動を開始しました。
幸い当時のお客さんのところで雇ってもらうことがかない、現在その会社で務めています。

30代半ばといえば転職適齢期を少し超えた年齢。
何故、そんな中途半端な歳で転職したのか自分なりにまとめてみたいと思います。
今月誕生日を迎え僕は37歳です。
おめでとう、自分。

新人には神様に見えても、ただの中二病

大卒で入社すれば21歳か22歳でしょう。
30代半ばともなるとその会社ではそこそこの立場です。
十数年勤めてきたいわば稼ぎ頭の年齢です。

入社1年目には3年目が雲の上の存在に見えました。
7年目の人は殿上人。10年越えはもはや神。
いざ自分が実際その存在になった時、普通でした。
同時に目標を失い目指されるプレッシャーと目指すものの無い虚無感に襲われます。

仕事は、新人の頃と変わらずソフトウェアを作ります。
設計して開発してテストして・・・。
3人月も10人月も100人月も同じです。
1人で作っても3人で作っても10人で作っても同じ。
ただ、早いか遅いか不具合が多いか少ないかの違いで、制限時間内に手を動かして効率よく作り切るだけのものです。
確かに少し規模の大きい物を作れるようになりました。
しかし規模の大きいどこかで作ったものを作るだけです。

何度ボタンを配置し何度データベースにアクセスし何度csv出力を行ったか。
何度IOにアクセスし何度リレーを制御したかわかりません。
デスクトップアプリでもWebアプリでもスマホアプリでも関係ありません。
結局if文書いてfor文書いてを繰り返します。

転職未経験者は30代半ばで転職したくなる説

若者たちがソフトウェアの挙動にいちいち感動しています。

一方僕はどれだけ仕事を完成させても、そういった感動を味わう事ができません。
ギリギリの納期で何とか乗り切れた快感はそれに近いものですが、ギャンブルのようで僕は嫌いです。
まぁ自らこういう状況に追い込みギリギリを楽しんでる輩も見受けられますが・・・。

30代半ばになると、ふと自分の先の人生が見える時があります。
10年後にはどれ位の立場でどれ位の給料をもらってどの位のストレスでどんな仕事をしていて。
そこからこういう年収カーブを描いて定年退職時にはどれ位の退職金がもらえてどれ位の資産があって。
これから先の人生が漠然と計算できてしまうのが30代半ばなのかもしれません。

時に、焼き鳥やの店主は毎日串に鳥を指すことに嫌気が差さないのでしょうか。
営業マンはきっと同じセールストークで客を落とすのでしょう。
同じようにハマる展開が嫌にならないのでしょうか。
漫画家もそうです。
無料で骨子のしっかりした漫画が沢山読める時代に、どこかで見たような絵と構成で新しく書くなんて正気ですか。
工場のラインで働く人もそうです。
限られた給料で毎日同じ作業とトラブルに追い回されて。

面白いように儲かるならまだやれますがね。
味気の無い仕事を続けていく見返りとしてはいささか物足りない報酬と未来。

同時に新しいことを覚えるのが少しづつ辛くなってきています。
技術力は頭打ちで集中力も持ちません。
これから先若者たちに追い抜かれ同情される未来も容易に予想できます。

次のキャリアパスが転職前の会社にあれば少し違ったかもしれません。

まとめ

若手と老害のどちらでもない中途半端な存在。
これまで「飽きた」を転職理由としてきましたが完全に中二病ですね。

サラリーマンの反抗期。

おわり

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