マネジメントの急所 – スケジューリング

プロジェクトをマネジメントするにあたりスケジュールは重要です。
立てずに進められるような小さな規模のプロジェクトであれば良いのですが、
大人数や大規模になるとスケジューリングしないわけにはいきません。
このスケジューリングの苦しみについて少しおすそ分けします。

スケジュールは、なぜ遅れるのか

遅れる理由は様々です。
ざっと挙げてみると以下のようなものがあります。
・作業内容の洗い出しが誤っていた
・そもそも期間に無理があった
・想定以上にメンバーのスキルが足りなかった
・必要なものが必要なタイミングに届かなかった
・お客様のレスポンスが想定より遅かった
・予期せぬメンバーの撤退

当然ですが、様々な要因が絡み合ってプロジェクトは遅れます。
クリティカルチェーンと呼ばれる部分が遅れると致命的です。
そのプロジェクト全体が遅れてしまいます。
遅れているのに手が動かせなくて暇な人がいるという
摩訶不思議な状況も茶飯事です。

例えばですが、毎日繰り返している帰宅の時間。
正確に予測できますか?

電車が遅れたり、
帰りが一緒になった同僚と軽く一杯のみに行くことになったり、
奥さんから電話がかかってきて卵を買いに行くことになったり、
雨が降ってきてぬかるんだ道で歩きづらかったり。

何が起こるかわからない未来の予測ですから、
何か起きた時に都度修正していくしかありません。
当たりはずれの話ではなく都度修正していくものです。
これ重要。

働くママさんの子供が、熱出して1週間会社に来ないとか、
素行の悪いメンバーが拘留されるとか、
治まっていた鬱が突然発症したことで100日連続休むとか、
どうやって全て予測するのですか!!!(怒怒怒怒)

それでもマネージャーはスケジュールしなければなりません。
心中お察しします。

立てざるを得ないスケジュール

繰り返しになりますが
スケジュールは未来の予測ですから必ず外れます。

「ほら見ろ。だから、そのスケジュールでは無理だと言ったんだ。で、どうすんの?」
と、誰かが言います。
それがどんなに不可抗力な要因であったとしても
スケジュールの誤りを認めスケジュールを変更します。
そして、そのスケジュールも外れます。

「スケジュールなんか見ても仕方ないよ。どうせ外れるし。」
と、誰かが聞こえるように言っています。
くじけずにスケジュール修正します。
それがマネージャーの責務です。
そして、それも外れます。

辛くて先輩達に相談します。
僕「何でスケジュールを順守させられないのでしょうか。Aさんはどうやってるんですか?」
Aさん「俺はスケジュールなんかいらない。脳内で管理できるからな。」

Oops!
きっと紙一重で天才じゃない方に相談した僕が愚かだったのでしょう。

スケジューリングのちょっといい話

とはいえ、やはりスケジューリングの醍醐味もあります。

外れ続けるスケジュールも終盤に向けて収束していき、
「アレ?実はスケジュール回復できたんじゃね?もしかして、残りはゆるゆるモード?え?何で?」
と、みんなが戸惑う瞬間が来ます。
その瞬間、僕は本当にホッとし、ほくそ笑むのです。

「みんなのお陰だよ。ありがとう。」
と、お礼を言いプロジェクトの総仕上げに取り掛かります。
何たる愉悦!何という僥倖!

みんな性病とかで死ねば良いのにね。

おわり

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