プログラマーが社内SE(製造業)に転職した末路


社内SEとタイトルに書きましたが、
定義が曖昧なので本記事では以下とします。

本記事での社内SEの定義
非プログラマーが中心の会社(製造業など)でソフトウェアに詳しい人

どうでも良いのですが、
システムエンジニアという謎職業、早く無くなってくれないですかね。
何する人か不明な上に、自称SEが多くて困ります。
今はやりの意識高い系?
滅びれば良いのに。

僕の好みなどどうでも良いのですが、SEという言葉は嫌いです。安っぽいし。

何はともあれ、
プログラマーがソフトウェア開発ベンダー以外に転職すると感じる苦悩について
僕の経験を元に記載したいと思います。

代表的な苦悩

僕は、12年プログラマーを務め2人~10人程度のチームで、
10人月から50人月程度のプロジェクトリーダー兼マネージャーをやってきました。

マネジメントはあまり得意な方ではありませんが、
設計やプログラミングにはある程度の自信を持っています。
得意ではないとは言え10人程度ならある程度のマネジメントもできます。
本当は3人位が良いんですけどね。

そんな僕が製造業に転職した苦悩を簡単にご説明します。

①ソフトウェアに関する新しい知識が入ってこない
②ソフトウェアやPCに関する問題は全て呼び出される
③機能と価値が見合わないパッケージを買うので見ていられない
④スキルと見合っていないパッケージを買うので見ていられない
⑤ソフトウェア開発ベンダーの成果物が目を覆いたくなる
⑥ソフトウェア開発ベンダーの言い訳の裏側が透けて見えるので辛い
⑦自分で作りたくなってしまう

おそらく社内SE募集とかに
「何か楽できそう」と入った人は同じようなものを感じるものではないでしょうか?

①ソフトウェアに関する新しい知識が入ってこない

ソフトウェア開発を生業としている企業では
当然ですが全員何らかのソフトウェアの情報を持っています。
ネットで調べたり自分で経験して得た情報です。
要は「作るため」に必要な技術の情報です。

一方、製造業など、非ソフトウェア開発の企業では
どこかの営業が持ってきたパンフレットが中心です。
つまり「使うため」に必要なツールの情報ですかね。

使うだけの人にとってはパンフレットの情報で十分なのでしょうが
「作る側」だった僕には、技術の話題ではないので物足りないのです。

また、プログラマー目線で仕入れた情報が入ってくることはありません。
そういったインプットが無いので不安になります。

②ソフトウェアやPCに関する問題は全て呼び出される

僕はソフトウェア開発のプロですが、
ネットワークやパソコン本体やデバイスの知識は
ソフトウェア開発に必要な程度しか持っていません。
要は一般常識程度です。

しかし、パソコンのトラブル全てで、呼び出されるのですから正直身が持ちません。
そもそも僕程度の知識で解決できるものであれば
自分で調べて解決して欲しいというのが正直なところです。

また、ソフトウェア面でも触った事もないソフトの使い方を僕に質問されます。
これまでの経験で、ある程度は勘も働きますし解決できることも多いのですが、
それを頼られるのは本当に面倒です。
しかも「プロでしょ?キャリアで入ってるのにそんなこともできないの?」と言葉の暴力です。
わしゃGoogleか?パソコンに絡むもの全て知ってないといかんのか?
ホント、かなり苦痛です。

繰り返しになりますが、
僕はソフトウェア開発のプロです。
パソコンの先生ではありません。

③機能と価値が見合わないパッケージを買うので見ていられない

パッケージソフトでも「お、これは」と思うものもあります。
そのソフトウェアの機能が単純な言葉で表されていて、しかも高機能。
様々な機能を詰め込んだだけのガラパゴスな高機能ではありません。
「これまでできなかったやりたい事」が簡単な操作でできる高機能です。
こういうものに出会うと基本否定的な僕でもテンション上がります。
何故ならば、プログラミングしなくて良いから。

一方でこれまで出来ていたことを手段を変えて提供するパッケージが多々存在します。
「できている事をもっと簡単にする」為のパッケージです。

この類のパッケージは多いです。
いかんせん、エクセルの出来ることがあまりに多いからでしょう。
大抵の事がエクセルで出来てしまいます。
しかしこの類のパッケージが中々曲者です。

例えば
「エクセルでの作業を効率化したい」や
「エクセルでカオス化している情報を一元化したい」
などの目的でパッケージの購入を検討したことはありませんか?

導入した結果、一部は簡素化されても、事前準備や手順、メンテナンスが複雑になってしまい
結局エクセルを置き換えられなかったという経験をお持ちではないですか?

「その状況が最初から目に浮かぶ」パッケージは目を覆いたくなります。

本当に買うんですか?
管理方法、操作方法、運用方法は想像できています?

止める為の説得も結構大変なんですよね。
体力使います。

④スキルと見合っていないパッケージを買うので見ていられない

以前の会社(ソフトウェア開発)での上司との会話

上司「今回のお客さん、要求がコロコロ変わって大変なんだよな。何とかならんかね。」
僕「Visual Studioを渡して『何でもできます』って言えば良いんじゃないですか?」
上司「お前、頭良いな。」

という下らない会話をしたことがあります。
ちなみにVisual StudioとはWindows系ソフトウェアの開発環境です。

当時の僕らには笑い話でしたが、
実は劣化版Visual Studioの様なものを「何でもできます」と言って、超高額で売りつける企業が存在します。
正直、面食らいました。
確かに何でもできますが、プログラムの知識がないと何もできません。

「何でもできます」だけを鵜呑みにして、非プログラマーが買うのですから目も当てられません。

売る方も売る方ですが、買う方も買う方です。
ホント、勘弁して欲しい。

昨今、海外のITベンダーによる日本企業参入が盛んです。
日本と同じ感覚でやっていると、かなり手痛い勉強料を支払うことになります。
まぁ、気を付けて下さい。

⑤ソフトウェア開発ベンダーの成果物が目を覆いたくなる

当然、完全オーダーメイドで開発するソフトウェアも存在します。
要件定伝えて見積をもらって正式発注。
数回のQ&Aを経て納品となるのですが、成果物は十社十色。

成果物の種類も品質もマチマチ。
アフターサービスも様々です。

ホントにアプリケーションしか納めてこないところから
取扱説明書に設計書、テスト報告書にソースコードを納めてくるところ。
瑕疵担保期間も1ヵ月~1年まで自由度が高すぎですね。

内容が悪いところは使わなければ良いのですが、
社長のお友達とか系列会社のITベンダーとかは始末が悪い。
使うしかないですからね。
怒号が飛び交います。

成果物の良し悪しがわかるし手を抜いているのもわかります。
何だかなぁ。

⑥ソフトウェア開発ベンダーの言い訳の裏側が透けて見えるので辛い

あまり知られていないですが、
案外プログレスバーって出すの面倒くさいんですよね。
特に別ウィンドウで開いてカウントアップするやつとか
スレッド関係を意識しないといけないので、そこそこ面倒くさい。

待ち処理はプログレスバー付けてね。
途中のキャンセル機能も欲しいな。

と言えば、そこそこ嫌な顔してくれます。

そう言った類のアレやコレや言い訳の裏側が見えるのですよ。
「やれスレッドがどうだ」とか。
わかった上で言っている僕には通用しません。

早い話が面倒くさいって事でしょ?まぁ、確かに面倒くさいしね。
じゃあ、良いよ。
代わりにこの機能つけてくれたら。

と、相手の弱みを握ります。

あー、心が痛い。

⑦自分で作りたくなってしまう

何より、これが辛い。

僕が作ってきたソフトより貧弱なパッケージを買おうとしたり
若い「本当に大丈夫か?」というようなプログラマーにソフトウェア開発を任せたり。

加えて自分が衰えていく感覚は辛さを通り越して恐怖ですね。

慣れないと仕方がないのですが
いかんせん、僕のアイデンティティだったもので。

まとめ

ITベンダーにとって、プログラマー相手の仕事はやりにくいんだろうなぁ。

おわり


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