納期は誰のものなのか


去年の今頃でしょうか。

ワイフがインフルエンザにかかり、
「身内にインフルエンザの感染者がいると出社停止ルール」に引っかかり
社長から5日間の出社停止命令を言い渡されました。

ずっと続いていたぎりぎりプロジェクトを
納期遅れ決定にしてしまいました。

お客さんに電話し納期に遅れる旨を伝えると案外あっさり応諾してくれて、
その上ワイフを気遣う優しい言葉をかけてくれました。

午前中は他のお客様にもしばらく休暇に入ることを伝え
プロジェクトメンバーに連絡先と5日間の作業内容を伝え
昼頃でしょうか、僕は帰宅の途につきました。

張りつめていた緊張の糸がプツンと切れ、
寒空の下「今までの緊張感は何だったのだろう・・・」と
感じたことを覚えています。

リーダーは孤独です。

5日間の休みで

当然ワイフはインフルエンザで寝たきりです。

多少の看病と差し入れをし
興味の無いドラマをつけて自作のご飯を食べます。
味はしないしドラマも右から左。
手持無沙汰なので我が家のアイドル(猫)を弄り倒したら
般若顔で噛みついてきます。

「僕さんは仕事が好きですね」

ふと、足を引っ張るメンバーの発言を思い出し、少し苛立つ自分を達観しながら
「何かつまんね」
ボソッと一言、中年の夜。

時間があれば考えてしまうのが「転職」の二文字。
インターネットで記事をあさり転職する理由としない理由を探します。

フリーランスで年収750万
ブログ(投資)で大成功、月収が前の年収
海外の企業に転職して年収1000万超

サラリーマンでやってきた僕には出来る気がしません。
他は「辞めたい」のに「辞めない」人たち。
自分と同じ。一体どうしたいのかね。

「何かつまんね」

何もかもがつまらなくなった去年の一月。
中年が思春期みたいなことを言っています。

一体僕らは何をやらされているのか

社会は理不尽の塊です。
平等なんて存在しません。

頭悪そうなユーチューバーの年収
納期に間に合わないのに休めと言ってくる会社
文系が理系を使う社会構造
子育てメンバーの「子供が~」免罪符
お金を出す側ともらう側
使う側と使われる側

納期もその一つに数えられるかと思います。
あれほど必死で目標にしてきた納期は、
家族のインフルエンザで簡単に延長になりました。
嫌な顔をしたり嫌味を言ってくるのは自分の勤め先の人間だけです。

納期って一体何?

現在、仕事を出す側になって思いますが、
世の中へのリリースが遅れればシェアの獲得競争に負けるなど
一刻を争うような事情が無い限り
納期を守って欲しい一番大きな理由は「お金が払えない」からです。

難しいことは分かりませんが
「成果物無しに先にお金をだけ払う」は、
横領、贈収賄、税金の絡みやらで国から指摘を受けるみたいです。

成果物が間に合わなければ出来た時に払うだけなのですが、
人件費持ち出しのベンダーがそれでは困ります。

お客様に迷惑がかかるからと考えてた去年。
本当はベンダーが困るからです。

只々、滑稽です。

何億というプロジェクトが当たり前のように止まっていく

今まで数百万、数千万のプロジェクトを率いてリーダーをやってきました。

数千万は人が数人路頭に迷う額だ
絶対に失敗しちゃいけないんだ

納期に成果物を届けることが僕の存在価値と信じていましたし、
その為に色んな手を尽くしてきました。
正しいことをしているという自信もありました。

今の会社では何億円のプロジェクトが普通に止まります。
この程度の成果物で×億円???はぁ?
みたいな成果物だったりします。

さすがに数億円のプロジェクトがうまく行かなければ
発注者側も相当な精神的ストレスです。
しかし受注者側の納期直前は一体どういう状況だったのでしょうか。
ちゃんと支払いは行われたのでしょうか。
まぁ当事者ではないのでわかりませんが想像するのも嫌です。

・・・そういう話です。

まとめ

納期?
あぁ、そういえば、もうそろそろだっけ。
ごめんごめん。で、いつだっけ?

発注者側はそんな感覚です。
うまく立ち回って下さい。
去年の僕。

おわり


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