IT後進国と言われる日本


個人的な意見になります。
さほど偏っているとは思いませんが、そろそろ日本はIT後進国である事実を認めた方が良いのではないかと思います。
個人の善戦は目を見張るものがあります。
しかし、職人の国日本。
いい加減「アナログな職人技術を褒め称える文化」をやめませんか?

インフラが未整備である強み

20年前発展途上国と呼ばれた国は、
IT技術によって目を見張る変貌を遂げようとしています。

日本は物が溢れかえり部屋の中を見ても家電製品だらけです。
コンビニや店舗もレジが醜いくらい機械で囲まれています。
POSシステム・ハンディーターミナル・IC読み取り機・クレジットカード読み取り機etc…
車離れと言われる昨今でも、ほとんどの家庭が車を持っています。
道を歩けば電線だらけで、スマホで電波を探せば一体どれだけあるのかという位アンテナ基地局が見つかります。
きっと僕の体は電波でかなりつらぬかれていることでしょう。
これだけ見ると日本がIT後進国と言われる意味がわかりません。

しかし、インフラや法整備が整っていない国のハングリー精神は凄い。
もはや30年前眠れる獅子と呼ばれた中国は目覚めてしまいました。
綿花しか作っていないと思っていたインド人はGoogleのトップです。
おそらく生活圏でお金という紙切れが完全になくなるのは日本以外のどこかでしょう。
特にお金を持ち歩くのが危ない国である可能性が高いです。
ドローンがインフラに組み込まれ活躍する国もきっと日本以外です。
法律でがんじがらめの日本でドローンが飛び回ることは難しいでしょう。
既に飛び回っている国もありますが法律が整っていない国です。

最近感じるのは、今までの技術が足を引っ張る時代になったということ。
無知の知と言いますが、知らない状態が今、最大の武器になっているのだと感じます。

新しいものを嫌う職人

日本は職人技術に重きを置いています。
職人(現場)の意見が強く、システム屋が職人の抵抗勢力に勝つことはなかなか難しいです。
どの企業にも情報システムと名の付く部署は存在しますが、パソコンやネットワークのただのトラブル対応屋さん。
トラブルに振り回され現場からの抵抗に疲れ、新しい事に取り組む姿勢は見受けられません。
また、現場からの苦情に対応したくないので、イレギュラーばかりに目を向け本質から遠ざかります。

何かあった時の為に、この機能も入れてほしい

「想定できない何かにコストをかけ、肝心の機能を諦める」不思議な要望が良くあります。
結局その機能は使われず、数年たった後に
「こんな機能あったんですね。」
と、言われます。

少し話は変わりますが、日本人はリスクを恐れるあまり
既に出来上がっているやり方を変えたがりません。
小改善は得意ですが、イノベーションは苦手です。

日本のシステム開発は、既存の生産方法に合わせたシステム開発を目指します。
例えば中国などは、生産の為にシステムを丸ごと購入してシステムに合わせた生産方法を構築します。

アプローチの方向が全く逆で、
アナログにデジタルを合わせる日本
デジタルにアナログを合わせる中国
正直、成長速度が全く異なります。

僕の知る企業の中で少し変わった日本企業が北の大地にあります。
そこは製造業でありながら「職人なんかいらない」と言い切っています。
最新鋭の機械をそろえ、若手も熟練も差がでない生産をします。
最近はITにも力を入れ始め、今後も成長していくことでしょう。
そこは板金業界としては珍しく常に高収益を上げる超優良企業です。

僕はプログラマー業界の人間ですが同意見です。
何故、毎回CSV出力処理を作り直すのか。
何故、毎回データベースへの接続処理を作り直すのか。
CSV出力機能の速度を100分の1秒上げても仕方ありませんし、
SQLServerしか使わないのにOracleやDB2、PostgreSQLのどれにでも対応できるようにしても仕方がありません。
それ以前にもっと高度なものが既に存在するのに、それを使わず一から作る意味は何なのでしょうか。
オープン化されているものを使いたがらない職人たちがこの業界にもいます。

「職人技の美しさ」は結構なことです。
それ自体は否定しませんが、新しい事を取り入れないのは間違っていると思います。

実は個々の技術はすごい日本

最近話題のブロックチェーンや機械学習。
日本勢がすごいです。

ブロックチェーンはサトシ・ナカモト
機械学習のChainerはPrefferd Research

ブロックチェーンのサトシ・ナカモトは正体不明なため日本人と言いづらいですが、
名前がそうなので日本人にしておきましょう。
Chainerは完全に日本の企業です。

この二つは様々な事業にイノベーションを起こしています。
ビット・コインなんてブロックチェーンの最たるもの。
中央集権的な組織がいらないので、今後独占という概念が無くなるかもしれません。
Chainerは今度どのように進化していくかわかりませんが、
日本企業のいくつかが乗り出しましたね。
トヨタやファナック。

今後どういう発展をしていくのかが楽しみです。
しかし、ファナックのばら積みピッキングは凄いです。
バラバラのものを、ただ掴むという行為がどれほど難しいか・・・
本当にすごいと思います。

最近テレビでは、外国人がやってきて日本の技術をほめさせるクソみたいな番組が多いです。
閉ざされた展開できない技術より、日本人が持つもっとオープンな技術(特にイノベーションをおこしているような)に目を向けて頂きたいものです。

まとめ

日本には図体ばかりでかく、維持するので精一杯の企業が多いですね。
相変わらず大手企業の業績不振が続きます。
そろそろやり方を変えないといけない時期に来ているのですが、「責任文化」の日本はもう死に体です。
ゾンビさんさよなら。

よく切れるパン切包丁は僕も欲しいですし、
金属をハメた時に切れ目が全く見えない技術とか本当にすごいと思います。
その技術と努力は賞賛されるべきですが、それにかけた時間は残念ながら日本の遅れそのものです。
近い精度を出す機械やシステムはオープン化され、それを取り巻く数の力で研鑽され個人の努力を圧倒します。
他人に展開できない個人の技術が、オープンな技術に勝てるわけがありません。
個々の努力で競争する時代はもう終わったのだと思います。

そういえばGoogleは創立が1998年ですよね。
まだ20年足らずの会社が世界を支配しようとしている
何だか面白い時代です。

おわり


“IT後進国と言われる日本” への2件の返信

  1. 戦前から存在する大手の重工メーカー
    在庫管理等のシステム統合のため調査すると
    コンピュータがかけらもなかった時代のやり方に
    システムを合わせて構築しろという

    在庫管理など世界中どこのメーカーでも同じようなことをしてるので
    それで実際に使われているパッケージ品にちょっと手を加えれば使えるはずなのに
    その数倍の金と時間をかけたものを提案させていただきました

    お金をもらっておいて言うのも変ですが
    そのシステムにそんな価値などありません

    東南アジアのできたばかりの新会社が最新システムを導入し
    それに合わせた生産方法でもの作りをしてるのです
    そこに負けてしまいますよ(心で思っていても言えない)

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