プログラマーの適性 – プログラマーに向かない7つのタイプ

12年もこの業界にいると様々なタイプが、僕の下に来ます。
基本はソフトウェアに興味をもっている人たちです。

ただ、稀に向いていないタイプをみかけます。
どういうタイプが向いていないのかお話しさせてください。

プログラマーに向かない7つのタイプ

— 致命的な問題 —
①そもそもプログラミングが嫌い
②納得できないと動けない

— 結構痛い問題 —
③読むことが苦痛で仕方がない
④人と話したくない
⑤カタカナ用語が全く覚えられない
⑥長時間パソコンの前に座ってられない
⑦小さい文字が読めない

致命的な問題を抱える方は、速やかに退職願を書いて下さい。
結構痛い問題については、かなりの努力と覚悟が必要です。
辞めるかどうか悩んだ時の判断材料にでも使ってください。

詳細

①そもそもプログラミングが嫌い

実はこのタイプが一番多いです。
何故この業界に入った?と聞くと、
「入れそうなとこ入ったらここだった。」
みたいな理由が返ってきます。

僕の下に来て1ヵ月位で辞めた子がいます。
彼はなかなかスジも良く、人当たりも良いので辞めると知ったときはがっかりしました。

僕「人当たりも良いし、結構この業界向いていると思うんだけど何で辞めるの?」
A君「正直、仕事内容が苦痛なんですよね。」
僕「え?テストとかのこと?さすがにプログラミングは好きでしょ?」
A君「え?プログラミングが一番苦痛ですけど?」

プログラマーがプログラミングが嫌いならやめた方が良いです。
当たり前ですけど、本当です。
程度の差はありますが「若干嫌い」でも道を変えた方が良いかもしれません。

「二度とプログラムなんかしたくないし見たくない」と思うくらいの激務をこなしても安息がしばらく続くと
「プログラムプログラムプログラム、うぉおおおおおおお。したい。」と禁断症状が出る変態もいます。僕とか。

ま、嫌いなものを続ける必要はありません。
別の幸せを探してください。

自分がプログラミング好きかどうかは、本屋に行ってプログラミングに関する本を開いてみれば分かります。
プログラムを見た時にどう感じましたか?
その感情に従うだけです。

②納得できないと動けない

そのこだわりは別の業界で生かしてください。こっちに来ても不幸なだけです。

「これはおまじないだと思って書いて」というプログラムをしょっちゅう書かされます。

「何でだろう」と、考える事は大切ですが、「そういうもんなんだ」と、ある程度で割り切ることも大切です。
一旦保留で頭の隅にとどめておき、ふとした時に腹に落ちる。
この時間差を持てない人は、しんどいと思います。

僕の下に毎回「何でですか!?」と聞いてくる子がいました。
「何で?」でいつまでも立ち止まられても困ります。早く進めたいので、ほぼ答えていました。
しかし何度も同じ場所で躓き、その子は成長しませんでした。きっと僕はこの子の学ぶ機会を奪ったのです。

別の子ですが「そういうもんだ」と言って放置すると、いつまでもその問題から離れられず自信をなくして辞めていきました。
結局どうすれば良いのか。

一例です。
i = i + 1;

プログラミングの世界でこの=(イコール)は等しいことを表していません。代入を表しています。
何も考えずに僕は通過してしまいましたが、彼らの「何で?」はもっともで数学的に考えればこの数式は成り立ちません。
きっと以下のような文法であれば、彼らは会社を辞めなくて済んだのかもしれません。

i <= i + 1;

そのこだわりは短所ではなく長所だと思いますが、この業界には不向きだと思います。

③読むことが苦痛で仕方がない

ソフトウェア業界、読む量は随一だと思います。
要求分析、調査、設計、開発、テスト。全て文章を読む必要があります。
図で表したりもしますが、基本活字です。

僕は読むことが嫌いなのでなるべく文章を図に置き換えて開発するのですが、、
それでもかなりの量の文章を読んでいます。

また、口頭の内容より文書の方が根拠として強いという暗黙のルールがあります。
問題発覚時、メール、設計書、議事録を洗いざらい確認し時系列を追います。
正直この作業が僕は苦手です。

しかし、ものすごいスピードで文書を読み解く人がいます。
羨ましい限りです。

そういう意味では僕も向いていないのだと思います。
もっと幸せな生き方があったのかも知れません。

④人と話したくない

大抵の企業は、入社後電話番をさせられます。
ソフトウェア業界も例外ではありません。
また、年齢を重ねていくと
どうしてもお客様やメンバーと話すことが多くなります。

ソフトウェア開発の多くは会話の中で成果物を定義していきます。
「お客様」「サプライヤー」「メンバー」「上司」。
様々な方と会話し、怒鳴りつけられ、悪態をつかれ、愚痴られ、相談され、褒められ、喜ばれ。
そんなお仕事です。

「人と話をするのは絶対無理」という人は、別の道を探してください。
慣れますけどね。

⑤カタカナ用語が全く覚えられない

どういうわけか漢字などの用語は覚えられるのに、
カタカナ用語になるとめっきり駄目のタイプがいます。

日本史の人物名は覚えられても、世界史の人物名は全く頭に入ってこない感じでしょうか。

僕もカタカナ用語が苦手です。

"コルネイユ・ラシーヌ"

フランスの悲劇作家らしいのですが、空でこの名前を言える日は生涯来ないと思います。
しかし、業務ではカタカナ用語やアルファベットが多用されます。

○会話にて

このソースコード、コミット後、デプロイしておいて。
その前にちゃんとDiff(ディフ)とって、マージしといて。

○メールにて

次のMTGのアジェンダどうなってる?ちゃんと先方にコンセンサスとっといて。

日本語で表現するのが難しいものは仕方ありませんが、MTGなんてミーティングで良いし会議でも伝わります。
ただ、やたらカタカナ語やアルファベットを使いたがる人が多いのです。
しかも禿。じゃなかったハゲ。

ま、言っても仕方ないので受け入れるしかありません。

えっ!?マージって消すことじゃないんですか?

ただ、さすがにこれは僕でもキレます。

⑥長時間パソコンの前に座ってられない

ここからは身体的特徴になってしまいます。
あまり強くは言えませんが参考まで。

長時間座っていられないタイプ。
僕も腰痛持ちで立ったり座ったりの繰り返しです。

集中して長時間同じ姿勢を続けてしまったら、次の日腰痛で動けなくなります。
体操するなり、椅子をカスタマイズするなり工夫が必要です。

仕事内容によってはうろうろしてはいけなかったり、
他人の動きが気になる上司が近くにいたり。
ネチネチ言われるのは、精神衛生上良くないですね。

これはプログラマーやめなくても良いと思いますが、
会社は変えた方が良いかもしれませんね。

⑦小さい文字が読めない

そうです。老眼です。
プログラマーの高齢化に伴いこういう人が結構出てきました。

あまり大きな声では言えませんが
文字サイズ大きくして、拡大鏡まで使いながらプログラミングしている姿は見ていて辛いです。

「Windowsキーと+で拡大鏡が出せるんですよ」

嬉しそうに教えられても、拡大鏡を出すショートカットなんて僕が使う日はまず来ません。
言い過ぎました。今は必要ありません。

まとめ

長々と挙げてきましたが、僕はプログラマーなんて誰でもできると思います。
小学生でもプログラムできる時代ですから。
ただ、個人の性質によって苦労の度合いは変わります。
個人的な意見ですが苦労の多そうな7タイプを挙げさせて頂きました。

おわり

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