鬼滅の刃で一番のキャラは響凱だと思うのですよ

つまらないよ
つまらないんだよ
君の書き物は
全てにおいて塵(ごみ)のようだ

美しさも
儚さも
凄みもない

「鬼滅の刃 3巻」より

僕は鬼滅の刃でどのキャラクターが好き?と聞かれると響凱(きょうがい)と答えます。
そうです。マイナーキャラを選ぶ自分に酔っているのです。

と、それはさておき、響凱好きを増やしたくなり記事を書くことにしました。
煉獄杏寿郎も良いけど響凱も良いよ?

コミックスで言えば3巻。
Amazonプライムで言えば11,12,13話。
必見です。


少し前の話ですが鬼滅の刃が終わってしまいましたね。
巷では「なぜ売れたのか」論争が繰り広げられています。

ファン視点ではなぜ面白いのかについて
アンチ視点ではなぜ面白くないのかについて

「なぜ」を議論するのは勝手ですが、それを判明させて何になるのかは疑問です。
評論家の皆様は売れる漫画の法則が合理的に証明できたら、論文書いて学会にご発表ください。

全体的に面白い鬼滅の刃ですが、僕の中でこの響凱の話は群を抜いています。

作中で響凱はコテンパンに侮辱されます。
洗練された少ない言葉で的確に、仕事の書き物も趣味の鼓も否定されます。
侮辱した人は響凱に殺される(?)のですが、妄想ともとれる表現でもどかしさが残ります。
全サラリーマン必見です。
現実のイヤなやつは、殺されることもなければ天罰が下ることもありません。

鬼になった後も作中では唯一降格される存在の響凱。
パワハラの権化、無残様に「それがお前の限界なのだ」と吐き捨てられます。
食べられないという自分の限界を、稀血という特別な血を持つものを食べることで超えようとします。
食べられないというわかりやすい限界。僕もアメフト時代太れなくて苦労しました。
とはいえ、頑張って戻っても下弦の最下位(戻れないのですが)。
しかも響凱が戻りたかった下弦は例のパワハラ会議であっさり消されます。

一時期、作者が男か女かで盛り上がってましたが、
人か鬼かで議論した方がよいのではないでしょうか?
この作者は確実に鬼です。


漫画も設計してから描くのでしょうか?
良く練られた漫画であると感じます。

色んな話が伏線になっていたり、
複数の視点で同じ事象が全く反対の感じ方で表現されていたり。
それぞれのキャラクターの行動と背景がマッチしており、
忘れ去られたのかな?と思う設定が後から生きてきます。
キメツ学園はちょっとよくわかりませんが。。。

行き当たりばったりと感じない漫画で、あるなら設計書の方も読んでみたい。


ジョジョ5部の話ですが、ポルポさんが言っていました。

われわれは 金や利益のために
あるいは劇場やバスの席を取られたからといって
人と争ったり命を賭けたりはしない
争いは実にくだらん バカのする事だ
だが!「侮辱する」という行為に対しては命を賭ける
殺人も 神は許してくれると思っている!

士は己を知る者の為に死し、女は己を説ぶ者のために容つくる、今、智伯は我を知る。
男は能力を、女は外見を否定してはいけません。

認められた・・・と感じて朽ちる響凱の最期。
こみ上げるものがあります。

おわり

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