DXの設計書⑩ – 機能一覧を作成せよ

機能一覧が出来上がると途端にプロジェクトの見通しがよくなります。

これまでに集めた情報を機能一覧に凝縮させましょう。
カッコいい漢字が並んだXXX機能とかいう漢字だらけの曖昧なものではなく、
「~をする機能」ときちんと動作がイメージできる内容を記載して一覧をつくります。


この記事はDX(デジタルトランスフォーメーション)がテーマなので、
「~をするDX」とかでも良いかもしれません。
僕が今取り組んでるDXは以下の階層で機能一覧を出してます。
ご参考まで。

  • 部名DX
  • 課名DX
  • 係名DX
  • 業務名DX(識別できる業務名)
  • 業務機能DX(当該業務をいくつかの機能に分解します。ここが「~をするDX」という名前になってます)

僕の列挙したリストは、
業務機能DXが数百個並んでるので、すごいDXが完成する感が出ます。
とりあえず全部署に「実現するかどうかはさておき、やりたいことない?」って聞いて回り、
DXの関係あるなしにかかわらず並べました。

こちらは進捗報告用のただの見せDX一覧です。
簡単なものからやっていき難しそうなものは着手せずに終わると思います。


「全部をやりたければやっても良いですが全くマンパワーが足りません。」
という事実を視覚的に伝えられて便利です。
概算数を見積もれるのであれば、より効果的です。

万一、ステークホルダが難易度の高い項目に興味を示したとしても

その内容は確かに効果が高そうですね。
ですが、難易度は高く成功する確率は低そうですね。
こっちの方はそこそこの難易度ですが、まず完成するでしょう。
想定効果はこの程度です。如何なさいますか?

と言っておけば、「じゃあ、とりあえず簡単な方からやってみようか」となります。
「マジシャンズチョイス」というやつですかね。

うっかり、難しい方を決行する方向で決まった場合「成功する確率は低い」と伝えてあります。
失敗しても良い、でも時間は使える非常に楽なお仕事です。
とはいえ、時間をかけて「できませんでした」の報告だけではお叱りを受けます。
理不尽。

まぁ、事前に言ってあったと開き直るもよいですが、
せめて自分の貴重な時間を使うので「転んでもただでは起きない」状況を作っておきます。

  • さらに機能を分解して最低限とれる効果を確保しておく
  • 簡単な機能も並行して進めておく

今回ご説明した機能一覧は個別のDXの機能を定義するものです。
どれを実施するかのコンセンサスをとるためのものです。

DXのようなただのバズワードで始まる仕事は「何が正解かわからない人」しかいません。
たくさんの保険を用意しましょう。

面倒くさいですけど、ね。
やればできます。何事も訓練です。

機能一覧を作成せよ

おわり

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