DXの設計書㉖ – 内製でいくべきか、外製でいくべきか

社内システムを開発する際
「内製でいくべきか、外製でいくべきか」が議論になります。
うそです。議論になりません。
内製できない人は外製。できる人は必要に応じて外製、およそ内製です。

製造業に務めるエンジニアとして好き勝手やらせてもらってる立場から、
今回は内製でいくべきか、外製でいくべきかについてお話したいと思います。

内製という言い方には様々な捉え方があると思います。
ここでは最終成果物の形にするのは誰かという観点で内製と外製を切り分けます。
要はプログラミングするのは誰か?です。

プログラミングする人が内部の人なら内製。外部の人なら外製。
それでいきます。

では、よろしくお願いいたします。


「内製しない」と「内製できない」では意味が違います。
内製する力のない企業様はハナからこの議論には参加できません。

  1. 内製で作る力がない → 内製できない
  2. 内製で作る力はあるが作る時間がない → 内製しない
  3. 内製で作る力も時間もあるが優先順位として低い → 内製しない

内製する力の分類を試みます。
簡単なデータを収集する仕組みでどの選択肢まで自社の力だけで実施できるか。

  1. Excel
  2. Excel + VBA
  3. Access + VBA
  4. デスクトップアプリ + ファイル入出力
  5. クライアントサーバーシステム2層
  6. クライアントサーバーシステム3層

単純にプログラミングできると言うだけなら3以上でしょう。
ただ、DXを考える場合は6以上。
クラウドが使える、OSSが使えるというのは別の議論。
6,7はWebアプリでもデスクトップアプリでもどちらでも構いません。

4.の位置づけがきわどい。
リンクテーブルを使ってちゃんとしたリレーショナルデータベースに接続すれば2層のクラサバです。
とはいえナシです。VBAは込み入ったことをするにはちょっとしんどい。

6,7ができると言っても技術力はピンキリですね。
最低限6,7の仕組みを数回、イチから構築した経験を持つことを前提とします。

もっと具体的に技術が知りたければこちらでどうぞ。
Developer Roadmaps

話は変わりますが、イカれた人がいますね。

こっちはエクセル関数だけですか。やべーやつだ。


どんな会社にもVBAを独学で学んで、
エクセルマクロやAccessのちょっとしたおもちゃを作れる人はいます。
自己流だけでやってきてすごい領域まで行く人もいるので一概には言えませんが、
本業でやってきた人とではやはり差があると思います。

Accessでちょっとしたものが作れる程度では、DX関係の仕組みの内製化は厳しいと考えます。
その場合、外部に発注するか内製化したければプログラマーを雇うことになると思います。

ただそれなりの体制は必要ですし
使い方のわからないプログラマーをどこまでうまく使えるかは不明です。
持て余してしまい「思ってたのと違う」と言ってすぐに辞めてしまうという話はよく聞きます。
転職エージェントの紹介料は高いです。年収の1/3~半分くらいですかね。
かなりもったいないですね。

社内に派遣プログラマーを入れて、優秀なら内部事情を知ってもらった上で転職を促す。
自社にIT技術者がいない場合、それがベターかもしれません。

派遣も派遣会社から呼ぶかITベンダーから呼ぶか。
引き抜くのは難しいですが質はITベンダーかなぁ。


理想を言えば社内に強力なIT部隊を作って、内製と外製をうまく使い分けながら構築する。です。
すでに人材がいるなら良いのですが、いない場合は大変だと思います。

昨今ツールが充実してきており必ずしもプログラミングの必要はありません。
それならばIT技術者はいらないのでは?という疑問は最もです。
しかしITに関する知識という意味で社内の事情に精通したITの専門家は必要です。
そうしないとお金と時間ばかりかかります。

自社のリソース次第でとれる選択肢は決まります。
内製と外製、どちらを選ぶか。社内の実力と要相談。

既にIT技術者の争奪戦は始まっています。

内製でいくべきか、外製でいくべきか。

おわり

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