行先ボードでも作ってみるか⑤ – 見積

あーやだやだ。見積。

人月の神話だとか人月見積が否定されて久しいですが、
請負開発の世界は相変わらず人月見積です。

自分の時間に値段をつけましょう。それが見積です。

私たちが使っている見積もり手法は、コスト計算を中心に作られたものであり、
労力と進捗を混同している。人月は、人を惑わす危険な神話である。
なぜなら、人月は、人と月が置き換え可能であることを暗示しているからである。

人月の神話 – Wikipedia

1人でやれば10カ月の仕事が10人でやれば1カ月でできるのか?

昨今、育休うんぬんで世間をにぎわせていますが、
男性が育休とって協力すれば子供を5カ月で産むことができるという計算です。
少子化問題解決です。


今回の成果物


さて、人月の時点で問題だらけの見積もりですが人月で見積っていきます。
まずは、WBS作ってどこをお客さんに請求するかを決めます。

お客さんによっては
それ納品してくれなくて良いからタダで良いよね?
というスタンスです。

平たく言えば、動くソフト以外はいらない。
運用の際に多少使えそうなものであれば仕方ないからお金払うか・・・。
と、そんな感じ。海千山千は違います。

しかし、どこを金額に含んでいるのか把握しておくことは大事です。


ファンクションポイント法、LOCなど規模を見積もる方法は色々あります。
が、あくまでソフトウェアの規模の見積です。
マネジメントの類は表れてきません。
結局、ほぼ勘でやる積み上げ法っぽいものに落ち着きます。

さて、誰にも見せたくない恥部ですが公開します。

人月100万円で見積もるとおよそ74万円でした。
出精値引きで70万円になりそう。
その金額では僕はやりません。儲からないニオイしかしない。

プライベートでタダならやるけど、お金が発生すると途端にやる気をなくします。
工数は0.74人月。時間にして118.5時間。

そんなもんと言えばそんなもんかもしれません。
リスク分をどこにのせるか。
作業時間にのせるか単価にのせるか。

と言いつつもう既に一部は乗っています。日付出すだけに0.5Hもかかりません。
とはいえ杓子定規に切っているので足りないと感じる部分もあります。
そもそも作業として発生するのに見積もりにのらないタスクもあります。
最早、何が何かわかりません。

精々胃を痛めながら数字遊びに勤しみます。

最後はこんな感じ。
もう300万でいいや。天気が良いし。
技術者は5倍のリスクを見積もる。

ちなみに天気の悪い日はこんな感じ。
この程度のソフトに70万円でも高いかなぁ。でも、100万・・・。高いって言われるよな。ん~70?80?・・やっぱ100。

もちろん、そこから値切られます。
命が削られるのと同じです。


今回は見積もりを実施しました。
行先ボード開発はサーバー側とクライアント側を作る予定なので、
作り方次第で工数が全く異なります。0.74人月?
感覚的にはかなり少ないですね。

とはいえ、この程度の仕組みに100万円以上出す人も少ないと思います。
見積一切無視してわがままな感じに作っていこうと思います。

クライアント側とサーバー側をどんな技術をつかってつくるか。
単方向の通信にするか双方向にするか。

肝の部分が全く決まってないのに見積るというおそろしさ。
今回は見積無視して勉強がてら贅沢仕様を目指します。
さて、完成までどれくらいの工数がかかるのでしょうか。

楽しくやれそう。

おわり

PR

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です