【無能エンジニア論】昭和のエンジニアと平成令和のエンジニア

かの松下幸之助さんは言いました。
お客様は神様です。

我々プログラマ―は成果物を評価される立場にあります。
完成品を世に送り込んで、誰かに使ってもらいます。

僕にとってのお客様はユーザーです。
では、ユーザーは神様でしょうか?
ぶっちゃけ敵です。

逸話

他の神様にご迷惑ですのでお引き取り下さい。
誰が言ったか秀逸ですね。

神様に腹を立てている人が多いのでしょう。
神様が「お客様は神様だろ」と言ってはいけません。
「おたがい様」と同じで、何かしてもらう側が使う言葉ではありません。
矢印が逆です。腹が立つ理由の多くがこの矢印の向きでしょう。

困ったときはおたがい様の日本

その話を語り始めればいくらでも語れますが今回の趣旨はそこではありません。
話を戻します。

僕は以前ITベンダー勤めで請負ソフトウェア開発が中心でした。
お客様相手にお金をもらって開発します。
気前の良い神様には全力で媚びます。

現在、僕は製造業に転職し他の部署から依頼を受けてソフトウェア開発をしています。
受注金額のような明確な価値がありません。

成果物の価値

僕にとって成果物の価値を示すのはユーザーの声です。
改善効果という見方もできますが、ユーザーの使い方次第で価値が上下します。
悪い部分をユーザーの使い方に押し付けて理想的な見込みを話すこともできます。
話し方次第でどうにでもなる改善効果よりも、ユーザーの生の声の方が成果物ひいては自分の価値をダイレクトに感じます。

そういう意味でユーザーの声は非常に大事です。
ユーザーは神様か?えぇ、神様です。
僕の価値を上げるために働いて頂かないと。

しかし、近年ソフトウェアに関する環境は大きく様変わりしてきました。
ベースの技術が高度化しソフトウェア開発自体は容易化・短期化しています。
この流れはこれからも進むことでしょう。
昔、マンガやアニメで見た技術がたった数行のプログラムで実現できてしまいます。
場合によってはコードを書かなくても済みます。
今や製造現場リーダーも趣味や仕事でソフトウェアを作っています。
昔"開発"と呼んでいたものが"作成"に変わってきています。
ITネイティブ、デジタルネイティブと呼ばれる世代の
自称ソフトウェアに詳しくない人はソフトウェアと意識せずにソフトウェアを使ったり作ったりしています。
言葉を覚える前からスマホを触ってる子たちは、後10年もしないうちに社会人として登場します。

僕らはこちらのユーザーを意識しなければなりません。

コンピュータって何?

この子達はユーザーであり技術者です。
昔から続く大きい会社があっさり新進気鋭の会社に技術力で抜かれるなどザラです。
アニメ業界は大変そうですね。新技術で大御所たちをごぼう抜きです。

いやぁ、我々もやべーっす。
根本の原理を理解しないと応用が利かないと考える昭和や平成の脳みそです。
使い方だけ覚えて応用していく若いユーザーに一瞬で抜かれます。

ちょっと前にあったiPadのCM。
What’s a Computer(コンピュータって何?)

ちょっと思い出してクスっとなってしまいました。良い時代です。

【無能エンジニア論】昭和のエンジニアと平成令和のエンジニア

おわり

PR

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です