リモートワークの抱える8つの課題

在宅ワーク、リモートワーク、テレワーク・・・
呼び名は何でも良いのですが、
新型コロナの影響が良い方に出たものの一つにこのリモートワークの普及があります。

難色をしめす人達の主張を押しのけ爆発的に広がりました。
僕の会社も新型コロナ前は月に5回までという根拠のない上限でテレワークを許可していました。
きっと何か事情があったのでしょうね。

今は通勤を最低限にするようにと、国からも指示が出ています。

僕は大好きリモートワークですが、いくつか課題もあります。
ちまたではいくらでも転がっている内容ですが、周回遅れで述べていきたいと思います。


まず、お金をかければ解決できるものを挙げていきます。

  1. コスト
    個人の持ち出し負担が増えます。
    毎日食堂で食べていた人は昼食を作る必要があります。
    これから夏が始まりますがエアコンは必須です。
    電気代・通信費用・長時間の業務に対応できる机や椅子・作業用PC・通信費用。
    会社が一部負担してくれるかもしれませんが基本は持ち出しです。

  2. プライバシー
    自宅にご家族がいらっしゃる場合、場所の確保が必要になります。
    普通は画面への映り込みを嫌います。
    テレビも気を使ってみるしかありません。
    ウチはテレビがありませんが、ワイフが聞き取れないくらい小声でしゃべります。
    Zoomちゃんとミュートにしてるんですけどね。

  3. 体調管理
    僕も腰痛持ちなので長時間の自宅の椅子で腰が痛くなります。
    改めて会社の椅子は良いものなんだなぁと感じます。
    また、通勤が経ることで意識して歩かないと全く歩かなくなります。
    在宅ワークの日、僕は家から一歩も出ません。運動のためエアロバイクを購入しました。
    また、バルコニーにおいてある椅子に座って外出を満喫します。

  4. ツール
    リモートワークにはこれまでとは異なるツールが必要になります。
    Web会議にZoomやMicrosoft Teamsを使用している人もいらっしゃるでしょう。
    会社のPCを遠隔操作するためにVPNを新設したりRemoteViewなどのサービスを利用したりしていることでしょう。
    僕は初期段階からZoomのつなぎっぱなしをルール化しています。
    しかしパワハラと言われる昨今、繋ぎっぱなしを強制することは難しいかもしれません。
    自分がPCの前にいるという事を伝えるツールも必要になります。


ここからは頭を使わないといけないかもしれません。

  1. 成果物報告
    これまで時間に対しお金が支払われていました。会社にいるだけで給料が出ます。
    しかし今、時間に対価を支払う概念を残しつつ
    マンガ読んでるかもしれない、ゲームしてるかもしれない人にお金を払わなければなりません。
    メールなりチャットなりで成果物報告としているところは、
    "XXX用資料作成"というローカルPCに置かれた成果物に苛立ってるかもしれませんね。
    僕のところはGitへのコミットとナレッジへの記事を成果物として認めています。
    仕事を明確に振り分けてるので期日内に終わらせてくれれば、その報告もいらないかなぁと感じている昨今です。

  2. メンタルサポート
    最近、在宅ワークが理由で会社を辞めたり精神を病んだりする人をよく耳にします。
    え?何で?と聞いた時は思ったのですが、なるほどな事情がありました。
    どうも放置されているように感じるようですね。
    確かにアナログな空間にみんなが集まって作業するのであれば、
    "誰に聞けばよいのかわからないもの"でも"誰に聞けばよいのか"教えてもらえます。
    聞くべき相手がわかっているものは聞けるのですが、聞くべき相手がわからないものを人に聞くのは精神力がいります。
    聞くことも出来ず期限だけ迫ってくる。新人はかなり怖いでしょうね。
    Zoomをつなぎっぱなし(2回目)にするのはおススメです。パワハラらしいですけど。

  3. 雑談
    これはどこでも言われていることですが雑談がやはり減ります。
    話しかけるにはミュートをONにして話しかけるという必要があります。
    誰にも気づかれないパントマイムショーです。
    意外とミュートをONのひと手間が面倒で雑談の類がグッと減ります。
    つまづいてるかどうかを雑談で拾い上げたりできるので、案外バカにできない雑談。
    僕も、出社すれば一日中誰かとしゃべっているのですが、
    在宅ワーク時は「朝一の報告会」と「お疲れ様でした」しかしゃべらない日もあります。
    Zoomをつなぎっぱなし(しつこい)にしているのでそれでたまに雑談しますが。

  4. 距離感
    出社組同士のつながりが強くなっているように感じます。
    物理的に接する機会が減るので、出社組と在宅組が混在するような企業では、おそらく在宅組の出世が遅れます。
    10年くらい前は喫煙者が早く出世するバカバカしいけどホントの話がありました。
    偉い人達はみんな喫煙者で、偉い人と話せる一種のコミュケーションエリアなのです。
    仕事の話ではない雑談に華を咲かせ、目をかけてもらえるようになります。
    僕は非喫煙者ですがサボれるので喫煙所に入り浸ってました。
    今、出社する人がそれに近い地位を獲得しているように感じます。


どれも大した話ではありませんが、
Zoom繋ぎっぱなしを強要 → パワハラ
という主張のお陰で心を病む人が増えているように感じます。

心を病む → 在宅ワークは悪
の流れも出てきています。

リモートワークは働くツールの一つです。
言い換えれば出社することもツールの一つです。
ツールに良いも悪いもありません。
悪と決めつけて排除しようとするのは良くない習慣ですね。
包丁は殺人にも使えますが包丁が悪なのでしょうか?

出社一択とかリモートワーク一択とか芸がないと思うんですよね。
喫煙所への出社はうまく使い分けましょう。

リモートワークの抱える8つの課題

おわり

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