アリとキリギリス

すると、アリは笑って言いました。
『夏の間歌ったなら、冬の間踊りなさい』
すると、セミはこう答えました。
『歌うべき歌は、歌いつくした。私の亡骸を食べて、生きのびればいい。』

元ネタが見つからなかったので、ここを参考にしています。
参考:「アリとキリギリス」のほんとうの教訓。

アリとキリギリス。
一般的なものは「楽をしてはひどい目に遭う」という教訓が含まれています。
しかし、セミの生きざまを見せるこちらの解釈も良い。

アリかセミ(キリギリス)か。

なんていうか・・・アリは何も生み出せない気がするんですよね。
世の中をおどろかせる何かを作る可能性があるとすればセミでしょう。
今回はそういうお話です。


近年、IT技術が高度化し複雑な課題を簡単な手段で解決できます。
しかし日本人は楽することを許してはくれません。宗教?

例えばこんな感じ。

  • テレワーク → 出社しろ。楽しやがって。
  • エクセル関数やマクロ使ってちゃっと集計 → 電卓使え。楽しやがって。
  • データベースから必要な情報をサッと抽出 → 現地現物を確認しろ。楽しやがって。

少しでもトラブルがあったら鬼の首を取ったように言ってきます。

策士策に溺れる。やっぱ小手先のテクニックじゃだめだね。
現地・現物・原理・原則・現実。
昔の人がいう事は正しいね。

そんな事言われたら、もう楽な方法とることができません。
みんな真面目で良い子なので、ちゃんと言う事を聞きます。

苦労して頑張ってる姿を見せておけば、
多少間違いがあっても許されると思ってます。
何それ。僕は許しません。

楽しろ。しなくて良い苦労をするな。


愚痴っぽくなりましたが、言いたい事はそこではありません。
これです。この事実。ちょっと見てみてみ。

我が国におけるIT人材の動向より抜粋

日本のIT人材の72%はIT企業に勤めています。
他の国は50%未満。
ある程度下積みが終わったらIT企業以外に行ってる模様。
日本がIT後進国は間違いないのですが、
これからは他業種でもITを軸に水をあけられていきます。

僕が言いたいのはIT人材は数年IT企業で修行したら、
他業種に行って自分の価値を試しましょう
ということ。

僕が他業種への転職を勧める理由は「ITにお金を使えるから」です。
IT企業はITにお金を使わない。何故ならば「ITは作るもの」と考えているから。
非IT企業はITにお金を使う。何故ならば「ITは使うもの」と考えているから。

ITに従事するエンジニアがITにお金を使える。
これが如何に幸せな事か、きっと請負IT企業で働くエンジニアにはわからないことでしょう。
非IT企業の方が間違いなくIT企業にいるより高度な先端技術に触れられる。
楽園としか思えません。

日本企業のアリどもにキリギリスやセミとして
楽しい生き方を教える時が来ているのです。


来たれ。IT人材。
僕は製造業にてお待ちしております。

アリとキリギリス

おわり

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