クラークの第一法則 – 若年化する老害

僕は時折魔法使いのように見られます。
そのたびに僕はクラークの法則を思い出します。
魔法の話は第3法則ですが今回は第1法則についてです。


クラークの法則(Wikipedia)

1. 高名で年配の科学者が可能であると言った場合、その主張はほぼ間違いない。また不可能であると言った場合には、その主張はまず間違っている。
2. 可能性の限界を測る唯一の方法は、不可能であるとされることまでやってみることである。
3. 十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。

僕が好きなのは第3法則の「魔法と見分けがつかない」の部分ですが、第1法則も見逃せません。

1. 高名で年配の科学者が可能であると言った場合、その主張はほぼ間違いない。また不可能であると言った場合には、その主張はまず間違っている。

技術は進歩します。
できなかったことがある日できるようになります。
あっという間に過去の技術が新しい技術にとって代わり
数年前の経験、知識、技術は化石になります。

気持ちよく過去の苦労話を語った後に、
「不可能」「できない」「難しい」「やるだけムダ」とか言ってしまったら取り返しがつきません。
検索であっさり答えが見つかった時のいたたまれなさといったら、、、。
取り繕うために、うまくいかなかった記事を必死で探します。
あーイタイイタイ。一週間前の僕です。

そもそも技術者は「ブレークスルー」する人です。
「できない」なんて言ってはいけません。
「めんどくさい」なら言っていい。


ITが奪ったものは年寄りの価値だと思うでは一般的な話をしましたが、ITの世界では経験値のデフレがより顕著です。

使える10年前の知識はあまりありません。
精々使えて直近1,2年の経験でしょう。
古い経験にしがみついていたら案外効率の悪いことをやっています。

過去の栄光におぼれ、指導者やマネジメントを気取って
リスクを取らずに若者ばかりに手を動かさせているとあっという間に老害です。
本人は無能化、下手したら若い世代に化石技術を教え込む重罪をおかしてしまいます。
それは30代や40代であっても同じです。

大卒の22歳で入社し60歳で退職ならば折り返し地点は41歳です。
41歳を超えると若い人の方が多くなります。
大卒だけとは限りませんし退職者もいますので分布はいびつです。
それなりに歴史ある会社であれば中央値は30代ではないでしょうか。
平均年齢を見て自分は若いと勘違いしていると若い世代からどう思われているかわかりません。


1962年の『未来のプロフィル』に登場するクラークの法則の第一法則。
示唆に富んだおもしろい法則です。

1. 高名で年配の科学者が可能であると言った場合、その主張はほぼ間違いない。また不可能であると言った場合には、その主張はまず間違っている。

「まず間違っている」に凄みを感じます。
たぶん何かにイラっとしたのでしょうね。

おわり

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