プログラマーが製造業で働く5つのメリット

今回はプログラマーをやめて製造業で働くメリットについて簡単にまとめたいと思います。
昨今のIoTブームもあり、製造業はITに力を入れ始めました。
今後、製造業に移籍するプログラマーも増えることでしょう。

メリットとデメリットについて語りたかったのですが、ちょっと長くなりそうなのでメリットだけ。
誰かのご参考まで。

得すること

得することの一覧です。

①納期に追われない
②休みがとれる
③ソフトウェアが買える
④簡単なことで効率化できることがゴロゴロ
⑤UMLなどソフト屋の常識が有難がられる

案外IT企業で培った経験(辛い経験も含めて)は生きてきます。

①納期に追われない

何と言っても嬉しいのがこれ。

納期に追われない

納期に追われないのでデスマーチもありません。
精々「いつできる?」という質問に、ドキドキしながら多めに答えるだけです。

結構あっさり受け入れてくれるので、罪悪感を感じます。
ただ完成しても、現場の都合で何カ月もリリースされなかったりしますが。
プログラマー時代は、必死に納期守ってたんですけどね。

〇僕と上司
上司「いつできる?」
僕「少しトラブってて。ちょっと多めに見て一ヵ月・・・来月の今頃ですかね?(まぁ、明後日にはできるけど・・・)」
上司「わかった。頑張ってくれ。」
僕「いや、ごめんなさい。嘘です。来週中には完成します。てへっ。」
上司「トラブルがあるのに、そんなにすぐにできるものなのか?」
僕「へへ・・・まぁ。」

プログラマーとして鍛えられた納期感覚はかなり重宝しています。
他の人の納期回答は曖昧な上に異常に多いので、僕の仕事が早く見えるというおまけつき。
得しています。

②休みがとれる

ホント、これ。

「50連勤、マジキツイいわー」
「3日連続徹夜、マジつれーわー」
「今は楽だよ。俺の時代は残業150時間超え当たり前だったしねぇ。最近は甘いよ。」

地獄のミサワよろしく、転職前は良く聞いたセリフですが、転職後は一度も聞いていません。
どこの後進国ですかね?

複数の納期に追われ、納品してもすぐに別の仕事が積まれ、有給なんて取れないのが下請けの常です。
休もうとしても「本当に間に合うのか?」と嫌な釘を刺され、結局休めません。
しかし今は「休め」と言われます。

ようやく「基本的人権が認められた」と実感しています。

③ソフトウェアが買える

これもかなり嬉しい。
普通プログラマーはお客さん先に納品するので
自分でコントロールできないライブラリやソフトウェアを購入することを嫌います。
ライセンス形態や瑕疵担保責任もありますし、色々難しいのはわかります。

しかし今、僕は納品と瑕疵担保責任から解放されました。
そう社内ソフトの開発です。

今は、世に出回っている最先端のソフトウェア探しから始めます。
条件は「新しくて面白そうなもの」、「フリー」ではありません。

結局のところ、ITベンダーの多くは「ソフトウェアの開発工数」が商品です。
例えば開発工数を下げられるものが安く売っていたとしても、時間をかけて作った方が高く売れるのです。
「短時間で仕上げて工数を盛れば良い」という意見もあると思いますが、そうなると全部面倒見なければいけません。
さすがに修正できない購入品の保守まで抱えるのは不可能です。

僕は「コレ買えばやりたいことできると思いますよ?」と言って、数々の仕事を無くしました。
情報やサービスには、あまり皆さんお金を払ってくれませんね。
価値ではなく、人月を売る商売になるのも頷けます。

今は購入品だとしても価値さえ提供すれば、会社の儲けに繋がるので非常にシンプルです。

④簡単なことで効率化できることがゴロゴロ

IT企業は、基本納品が終わったら手離れの悪いルーチン作業みたいなものはありません。
運用とか保守まで面倒見るのなら話は変わりますが。

しかし製造業はルーチン作業の宝庫。
ものづくりの部分は仕方がありません。標準化が憲法ですから。
しかし、たまにしか見ない集計表を、毎日細かくエクセルに入力していたりします。
何度も何度も電卓叩いて計算ミスが無いように。
見ていて本当に不憫です。

関数使えば一発なのに。
マクロ組めば楽なのに。
システム化すれば集計作業すらいらないのに。
この人は何のために生きているのでしょう。

まぁ、助けませんけど。
飯3杯いける。

そんな感じで、ちょっと工夫すれば効率化できることがゴロゴロしています。

⑤UMLなどソフト屋の常識が案外有難がられる

さすが統一モデリング言語(Unified Modeling Language)。
外国人のITベンダーとしゃべるのが楽ですね。

英語で書かれた何百ページもの設計書。
僕は英語が読めないので日本語版をもらったのですがGoogle翻訳の方がまだマシな日本語。
僕はキレました。

全部投げ捨てて、「僕が作るならこうする」という設計書をUMLだけで書きました。
どうやら伝わったようで案外すんなりシステムが構築できたのですが、UMLって便利ですね。
正確にはSysMLですが。

UMLの謳い文句通りで、確かに言葉が通じなくても何とか共有できる。

読みづらい設計書にイライラしていた人は多いようで、
漫画絵チックな僕の設計書はすんなり受け入れられました。
信者も増えてきて今は後悔しています。

他にもGitを導入してみたのですが、バージョン管理として結構ウケたので面白いです。
次はRedmineとか行ってみようかなぁ。

損すること

損することも続けて書きたかったのですが、
力尽きました。

①理解されない
②技術の衰えを痛感する
③自分で作らないと仕事がない
④自分でつくらないとキャリアパスがない
⑤ソフトウェアに関する尻ぬぐいが仕事のほとんど

みたいなとこですかね。
この辺は過去の記事のどっかに書いた気もするので今日はこの辺にしておきます。

おわり

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