一つの単語に対し複数の意味を持たせたり同じものを複数の単語で話すと、途端に会話の生産性が落ちます。
徹底しているプロジェクトは用語集をもって会議に臨み、上記の発言をすると鋭く突っ込まれます。
僕も注意してはいますが、中々うまくならないですね。
と、前置きはこれくらいにして本題です。
「問題と課題」
使い分けの難しい言葉です。
今回はこの「問題と課題」についてお話ししたいと思います。
問題と課題
まず、僕の定義をお話ししましょう。
問題とは、現状とあるべき姿のギャップ(差)です。
課題とは、そのギャップを埋める対策のことを指します。
絵でかくとこんな感じです。
[誰も教えてくれない 問題解決スキル – 芝本 秀徳]
が、僕の問題と課題の定義のよりどころになっています。詳しく知りたい方は本を読んでください。
今回は問題をギャップ、課題を対策としてお話します。
言葉自体の定義について議論するつもりはありません。本気になったらそれこそ宗教戦争です。
ただ、この記事上では申し訳ありませんが、あなたの信仰する「問題や課題」の定義はしまっておいてください。
問題について
「あの・・・この件について少しXXに問題がありまして。」
(XXは品質やコストや納期とか適当に当てはめてください)
問題という言葉を現象として使うことがままあります。
話し手の中に「現状」と「あるべき姿」が何となくあるから本来起こるべきでない現象を問題と表現しているのだと思います。ただ、「現状はどうなってるの?」と「本来どうあるべきなの?」と聞くと中々答えられない人が多いのです。
「持ち帰らせて下さい」って・・・おい。
課題について
課題解決や問題解決に取り組むという姿勢は良いのですが、課題をぼやかしますよね。
問題という言葉を課題という言葉に置き換えただけのものが多いように感じます(個人的な意見ですが)。
「課題はXXの向上です。」
(XXは品質やコストや納期とか適当に当てはめてください)
ただ、裏表ひっくり返しただけ。情報が増えないので聞いていて辛い。まぁ、問題はマイナス、課題はプラスの表現という人もいるので、あながち間違ってはいないとは思いますが。
僕の定義でいうと課題は対策や取り組みです。
しかし、課題を明らかにすると作業や義務が発生することになります。
ムーミン:義務って何のこと?
スナフキン:したくないことをすることさ
それは解くべき問題なのか?
問題や課題は大小さまざまです。
優先度と緊急度を考慮する必要があります。
それ以前にモチベーションが重要です。
- 解きたい問題なのか
- 解ける問題なのか
- 解かなければならない問題なのか
「解きたい」が小さい問題や課題であれば、ただ「やらされ感」が強くなり適当な仕事になってしまいます。
プログラマーもエンジニアの一種ですから、「解きたい」を大事にしたいですね。「解きたい」「解ける」「解かなければならない」が重なっているのが一番幸せですけどね。
まとめ
今、解決しようとしている問題や課題は面白いですか?
おわり
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