プログラマーが製造業で働く5つのデメリット


僕は大小合わせて、100社以上の製造業を見てきました。
昨今、IT投資が伸びているようですが、やはり出遅れ感は否めません。
ある程度経験を積んだプログラマーが製造業に入れば即戦力間違いなしです。

メリットについては前回述べましたが、今回はデメリットについてご説明します。
誰かのご参考まで。

デメリット一覧

まずデメリット一覧から。

①理解されない
②技術の衰えを痛感する
③自分で作らないと仕事がない
④自分でつくらないとキャリアパスがない
⑤ソフトウェアに関する尻ぬぐいが仕事のほとんど

ざっと挙げるとこんな感じです。
言いたい事はいっぱいありますが、さらっと行くことにします。

①理解されない

大きいのはこれですね。

一例ですが、
あるデータをデータベースから取り出して合計するよう頼まれたので、テーブルを覗いてみました。

連結が必要な状況です。
しかし、主キーがオートインクリメントのID。
テーブル構造の意図が全く見えません。
もちろん外部キー設定もありません。
同じカラムなのに途中から内容が変わってるものや、謎なフラグ、区分が沢山あります。

■現在(製造業)
僕「どの項目でユニークかわからないので無理ですね。連結しても複数行とれてしまうんですよ。」
Aさん「君ほどの技術者でもわからないか。作った人はすごいんだね。作った人に聞いてみるよ。」

・・・そうですね(イラッ)

■以前(IT企業)
僕「どの項目でユニークかわからないので無理ですね。連結しても複数行とれてしまうんですよ。」
Bさん「確かに無理だな。それにしてもひどい設計だな。何だこれは?」

こういうのを共有したいですよね。
解消されない不満が蓄積されています。

②技術の衰えを痛感する

プログラミングをする時間は減りました。
誰かを使ってソフトウェアを作ることもありません。
プログラミング力やマネジメント力が落ちているのを実感します。

それ以上にソフトウェアに関する新しい情報が入ってきません。
今までは同じような視点を持つ人が集まっていたのだなと感じます。
興味のある話題が色んなところから入ってきました。
今は全くありません。

③自分で作らないと仕事がない

今までプログラマーがいなかった職場です。
当然プログラマー向けの仕事なんてありません。
お陰で良くも悪くも仕事内容は自由です。

普通に過ごしていると、以下がすぐに見つかります。
①手に負えず放置されているもの
②素人がリーダーのシステム構築プロジェクト
③たまたま上手く動いているだけのもの

しかしこういうものに手を出すと、バッドエンドです。

①は蘇らせたところで時代遅れです。
立ち上げたところで、誰も使いません。
場合によっては、より便利なものが既に社内で運用されているという・・・ね。
まぁ、馬鹿にされるだけです。

②はシステム関連という名目で安直に参画する事故物件。
前向きに取り組むも全員烏合の衆。
お飾りのリーダーはいるが、リーダーシップはなくやってることは責任の押し付け合い。
専門家としての立場もあるので、矢面に立たざるを得ません。

③はインフラ関係。止まらないことが前提のシステムのお守です。
止まったら冷や汗ですし罵声を浴びます。
老朽化した設備やシステムを背負ってしまったら祈るしかありません。
手離れが悪く、日々のメンテナンスは大変。
作業自体も地雷処理みたいなもので、かなり神経使います。
それでいて誰にも褒めてもらえない、まさに苦行。
死後はきっと極楽浄土に行けるのでしょう。
僕はやりませんが。

プログラマー時代、製造業に転職した元プログラマーと何人かお会いしました。
やってることは大抵サーバーやインフラのお守。
そこそこの規模の会社のインフラを一人で背負ってる異常とも言える状況。
僕なら病みますね。
マゾかしら?

製造業の中でプログラマーが仕事を探すのは大変です。
しかも、能動的に動かないと大体バッドエンドルート。
気を付けて下さい。

④自分でつくらないとキャリアパスがない

仕事も無いですし、当然評価指標もありません。
プログラマーの仕事のすばらしさを評価できる人が製造業にはいません。
いません、というのは言い過ぎか。

とにかく、でっかいディスプレイを用意したり、
ちょっとカッコいい目の画面をつくって高解像度で見せてみたりと、
機能や技術以外のどうでも良いところで、ご評価頂いています。

どれだけ難しいことをやったと言っても
ふ~ん
と、言われるだけです。

まぁ、人間中身が大事とは言いますが、所詮見た目ですよね。
いくら気立てが良くても、見た目が好みでなければ性格まで知ろうとは思いません。
それはシステムにも言えることです。

でも、褒めて欲しいのはそこじゃないんです。

⑤ソフトウェアに関する尻ぬぐいが仕事のほとんど

まぁ、バッドエンドルートは避けているとは言え、やらないといけないものも沢山あります。

地味で辛い、でも一応褒めてもらえる仕事。
既に上手く行っていない状況が長く続いていて、何とかして欲しいと泣きつかれるものです。

つぎはぎだらけの場当たり的なシステム設計と構成。
中途半端に運用が始まっており毎日何回もトラブルが発生。
トラブル対応だけで一日が終わってしまいます。
夜勤の人もいるので、深夜に呼び出されることもしょっちゅう。

また、応援を頼まないといけないものもあるのですが、状況を知られているので協力は得られず孤立無援。
そんな状況なのにシステムの影響範囲はやたらでかい。
多くの作業者やソフトが利用していて止められないのです。
最初は色んな夢があったのでしょうね。

できそうなところから手を付けて、動きそうなところからリリースしてしまった末路です。
まさに魑魅魍魎が蠢く地獄絵図。

僕の最初の言葉は
これは・・・一体何?
でした。

ようやく終息に近づいてきましたが、かなり捨てましたしコストもかかりました。
社内外問わず人間関係も一部悪化させました。
かなり怒鳴りましたし、気分の良いものでは無いですね。
マイナスをゼロにする仕事。
要は誰かの尻ぬぐいが結構降ってきます。
まぁ、大変ですわね。

まとめ

メリットに続いてデメリットも書いてみました。
色々書きましたが、やり方次第です。
プログラマーが製造業に転職することが良いか悪いかについてですが、
明言は避けることにします。

ライバルは増やしたくないんで。

おわり

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