【思考が見せる景色】一社しか知らないエンジニアが残念な理由【エンジニア論】

8月に新しい会社に入社しておよそ五カ月。
まだ、入ったばっかりで見えていない部分も多いため
今の会社が最良の場所だとは言いません。

ただ、転職したことについては良い選択だったと感じています。
同時に同じ場所に12年もいたことを後悔しています。

もし未来の自分が自分の居場所に悩み始めた時の参考に
今自分が感じていることを書き残しておこうかと思います。

転職すべき理由

  1. 比較の対象が増える
  2. 視野が広がる
  3. これまでとは違う考え方に出会える
  4. 自分の能力の使い方が変わる
  5. これまでの常識が通用しなくなる
  6. 人生の幅が広がる

①比較の対象が増える

僕は今の会社で2社目です。
なので、前の会社では比較の対象となる経験はなく
比べる相手はネット上に転がっている情報でした。

現状に悩みながらも、
ネット上のブラック企業話を参考に自分を納得させてきたものです。

自分より下を探して自分を慰めるパターン

例:安定のサビ残
残業時間100時間以上
その内ほとんどが無給のサービス残業
年収は驚きの300万円~500万円台

— 以前 —
サビ残とか大変そうだね。
ぷぷっ。ご苦労様。ウチは1分から残業付くんで。
あぁ、やっぱウチの会社ってホワイト企業なんだろうなぁ。
自分は贅沢なんだよなぁ。。。。

— 現在 —
残業制限??早く帰りなさいってどういうこと?何この手厚さ。

もしかして前の会社ブラッ・・・。
いやいや恩もあるしそんな事言うもんでもないね。
ま、過ぎたことだしね。

自分と同じ境遇を探して自分を納得させるパターン

例:休みが取れないエンジニア
許容量を優に超える仕事量。
消化スピードをほんのり上回る仕事の増加量。
上司は鬼畜。部下はくず。

— 以前 —
みんな有給とれないよね。
うんうん、わかる。一緒にがんばろうね。
ほんと有給義務付けるとか政府は何ぬるいこと言ってんの?って感じだよねー。

— 現在 —
え?有給とれないってどういうこと?
とらないといけないんだけど?

自分より上の人の不幸を探して発奮パターン

例:秒速で〇億稼ぐ男、ホリ〇モン、ユーチューバー、アメリカとかで強いゲーマー、30万円を〇億にしたデイトレーダー

— 以前 —
はは、何このイロモノ。
そりゃぁ稼げるかもしれないけど、
僕にはそんな恥ずかしい稼ぎ方はできないししたくないね。
どうせ裏で悪い事やってんでしょ。
とっとと週刊誌にすっぱ抜かれてくれないかなぁ。
丁度いい感じの不幸が訪れればいいのに。

— 現在 —
丁度いい感じの不幸が訪れればいいのに。

②視野が広がる

これまでは「何でもやりますんで、仕事下さい(お金下さい)」の視点でしたが
今は「この仕事誰に頼もうかなぁ(どこ/何にお金使おうかなぁ)」の視点です。

僕の使えるITベンダーの一つに僕の前の会社があります。
そこに勤めていた時は大変だったのですが、
発注者側になってみると見えてくるものが違います。

僕の前の会社はすごく良い会社です。
技術力も高く、小回りの利く対応。
納期遅れがほとんどなくて価格もお手頃。
提案の質も他と比べて中の上。

「期待しているものより少し良いもの」を出してくれる良い会社です。

③これまでとは違う考え方に出会える

僕はソフトウェアを作るプログラマーでした。
近年はコンサルティングに近いこともしていましたが
基本的にはプログラミングしてつくったものを売ることでお金を得ていました。
汎用的に売れるようなパッケージ製品を持たず請負開発が僕の生業でした。
平たく言えばプログラミングした時間をお金に交換しているだけです。
人月(人工)商売なので時間の切り売りです。
パートやアルバイトと変わりません。

今は解決策を探し出した後、つくる作業は外注します。
技術力と時間をお金で買う感覚です。

自分の運命を他人に任せるので、今の僕にとってはかなり不安ですが
時間のかかるモノづくりは他人に任せるのが当たり前という今の会社の考えは新鮮です。

「実現できそうな会社があったら会社ごと買い取ってもいいよ?」
と平気でいうのですから、正直面食らいました。
僕には無い考え方です。

④自分の能力の使い方が変わる

プログラミング一辺倒だった自分の力の使い方が変わってきました。
正直プログラミングなんかしている暇がない。
時間の使い方としてプログラミングの優先順位が下がります。

これまで
「使い方を覚えるくらいなら作った方が早い」
でした。

今は
「作ってる暇があったら使えそうなものを探す」
です。

一から作ってしまうと作った人しか使えないものになる可能性が高いです。
限定的な問題を短期間で終わらせるには有効ですが局所的で次につながりません。

代わりに一般公開されているオープンなものを使えば
多くの問題を多くの人が解決する手段となりうるかもしれません。
同時にそれを勉強する手段は広く公開されているため
教育に割く時間を最小限にすることもできます。

多少時間をかけてでも汎用的なものを使って実現することが
将来への投資であると感じています。

作る人から使う人へ。

作るのは得意ですが使うのは苦手な僕。
ハードルが高いのですがやるしかありません。

エクセルの使い方、新人並みだね

最近50歳を過ぎたおじさんに言われました。
そんな僕はピボットテーブルもVLOOKUPも相変わらず使いこなせません。

⑤これまでの常識が通用しない

大きいところで言えば海外企業とのやりとりで面食らいました。

成果物の説明をお願いしたのですが
自分たちは教師ではないから教えられない
と、ベンダーにキレられました。

どうやら説明する人が別に存在するらしく
その人の仕事をとってはいけないようなのです。

聞き方を変えれば引き出せるので特に問題はないのですが
予期せぬ地雷をよく踏み抜きます。

それに慣れてしまっている我が社の皆様。
「え?当たり前でしょ。そりゃあ君が悪いよ。」
と、良く後ろからも撃たれます。

キレポイントがわからない。

まとめ

⑥人生の幅が広がる

良くも悪くも全てが変わります。

  • 付き合う業者
  • 付き合い方
  • 考え方・視点
  • 仕事のやりかた
  • 僕の味方・敵

多くの刺激がすごい勢いで押し寄せてきます。
付き合う人も働き方も食べ物までも変わりました。
そんな感じで、今はとても充実しています。

おわり

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