炎上プロジェクトの終わらせ方


今回は炎上プロジェクトの終わらせ方について、簡単にご説明したいと思います。
プロジェクトが炎上すると、どうしてもマネジメント論になりがちです。
WBSを切りなおすべきだとか、リーダーに作業を積まずマネジメントに専念すべきとか、付加価値を産まない会議を減らすべきとか。

僕もプロジェクトが炎上した時、上司に相談しました。
結局プロジェクトマネジメントの基本に関する能書きが始まるだけなんですよね。
知ってるしもうやってる。やってないものは、今の状態ではやれないものです。
異常事態に一般論はいりません。

炎上プロジェクトの一例

ゴールだと思って突っ走ってきたプロジェクト。
成果物を提出したら「これじゃない」と受け取ってもらえず。
変更要求の嵐で、もうどっちに走って良いかわからない。
そもそも要件どうだったっけ?
作る事に必死になりテストはおざなり・なおざりに。モジュール間の整合性は取れなくなります。
不具合の嵐で責任のなすりつけ合いが横行。
同じチームであっても全員敵。
自分のせいじゃないという所だけは何があっても押し通す。

せめて今日は終電前に帰りたい。
帰ろうとすれば「仕事終わったの?」と言われ「終わりって何だよ。チッ。」と思いながら席に戻ります。

金曜日はそわそわします。
さすがに今週は休めるよね?お、A君は休む気か?上司のところに行ったぞ。
・・・あぁ、やっぱダメか。

家族が病気とか、どうしても外せない用事があるとか、理由がないと休めない土日。
なぜ?神様だって世界つくるのに日曜は休んでたよ?完全週休二日制って都市伝説なの?

炎上プロジェクトの迷走

上記例は、ゴールを見失っています。
そもそも炎上プロジェクトってゴールを見失ってしまった状態かもしれません。
ゴールが決まっていたら、ただ時間が足りないだけのプロジェクトですからね。
ゴールに向かっていることがわかっていれば「時間をかければ良いだけ」です。
どれだけ罵られても、じっとゴールを見据えて必要な時間を確保するしかありません。
人を増やす・納期を伸ばす・残業する・開発する機能を減らす、です。
そんなもの炎上の内に入りません。

どっちに走って良いのかもわからない、どっちに走っているのかもわからない。
作業者だけでなく、プロジェクトリーダーやマネージャーまでそうなった状態が炎上プロジェクトと言えるでしょう。しびれますね。
今作ってるものは、きっとゴミですね。

ゴール設定が間違っていれば、いくら素晴らしいマネジメントをしてもちゃんと間違ったゴールにたどり着けます。
大事な事なので、もう一度言います。

ゴール設定が間違っていれば、間違ったゴールにたどり着くだけ

炎上プロジェクトはゴールを見失っている状態です。
顧客・プロジェクトマネージャー・関係部署・プロジェクトメンバー・ステークホルダ全員が好き勝手なゴール設定をしています。
そのゴールもふわふわしていて、成果物が出る度に変わる。
そんな状態では何も完成しません。

おそらく、どこかで前提すら崩れているのでしょう。
マイナーチェンジという前提で始めたプロジェクトだが、完全に作り変えることになった。とか。
既存システムの置き換えで最小限の機能で良いという話だったにも関わらず、既存システムのソースコードを読むしかないくらい細かい機能も必要になった。とか。
発注元の担当者や会社の方針が変わって言う事が完全に変わった。とか。

混乱の中ではノンプレイヤーキャラクターが自己主張を始めます。
マネジメントの基礎講座を始める上司や先輩。
全部捨てて一から作り直し始めるプロジェクトメンバー。
何もできないのに状況把握の資料を作成させる経営層。
保身の為の証拠集めにやたら進捗報告させたがる顧客。

追い詰められてプロジェクトマネジメントに関する本やネットの情報に救いを求めます。
プロジェクトマネジメントの天才がいて、
リーダーをすり替えたら瞬く間に炎上プロジェクトが収束した。
そんなのは幻想です。

プロジェクトマネジメントの問題ではありません。

炎上プロジェクトの終わらせ方

落ち着いて聞いて下さい。
終わらせ方は一つしかありません。
決裁権のある人と終わりを合意する
です。

「合格点のものをつくる」ではありません。
「合格点、もしくは受け取ってもらえる点を決める」です。

「担当者ベースの話し合い」ではありません。
「決裁権のある人同士の話し合い」です。

責任の押し付け合いも覚悟のない上司のマネジメント論も同僚の正論もクソです。
決裁権のある人同士で話をし、成果物を受け取ってもらって収束させる。

ゴールを見失ったプロジェクトなんだからゴールを再設定すればよい?
そうかもしれませんね。ま、精々頑張ってください。

「頑張ってるフリしてやり過ごし、誰かに決裁権のある人を説得してもらう」のも一つの手かもしれませんね。

おわり


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