DXの設計書⑰ – 会社全体を俯瞰してみる

会社全体を俯瞰してみましょう。
言うはやすし行うは難し。

とはいえ、会社の全体像を見るのはそれほど難しくありません。
雑にまとめてみても見えてくるものは多いです。
たたき台を作れば色んな人が補ってくれます。
「厳密には違う」おじさんがたくさん登場します。

ちょっとやってみましょう。


とある製造業の部署ごとの関係図の例です。

それぞれの矢印の意味も書きたかったのですが、
ごちゃっとなったのでやめました。

基本的には生産台数や不良率や生産性など数値の報告か、
設計図面や手配書など作業を指示するための書類です。
仕事のしんどさは、精神的なキツさや量の多さなど様々です。
単純に量だけでいうと「他の部門への報告する数が多い程しんどい」と言えます。

じっとみてるだけでも面白いのですが、単純に生産管理の人は大変そうですね。
こみ上げるものがあります。


デジタルトランスフォーメーションの一つ目指す姿として、
この報告作業の効率化があると思います。
双方向の矢印を一気に消すことができるケースもあります。

例えば、営業⇔生産管理⇔生産技術。
この矢印は何かというとお客さんに納めることのできる納期や在庫状況。
経営⇔生産管理⇔生産は生産台数(生産金額)や在庫数(在庫金額)など。
製品設計⇔生産技術⇔生産は図面だったりします。

皆さん「つなげる」という表現をされますが、どちらかというと僕は「切る」イメージに近いです。
つなげるというとどうしても人同士のつながりを想像してしまいます。
今は既にメールや電話などシステムとは関係ない方法でつないでいます。

宛先に相手の名前を入れて、宛先と役職、名前の漢字を間違えないよう確認し、気分を害さない文言で送信。
ホントは相手の部署も名前の漢字も役職もご機嫌もどうでも良く情報だけが欲しいのです。

また受け取った側も大変です。
数値や情報をかき集めてきて間違いないよう何度も確認して返信。
数値を返すことは「答えを出す」ことであり、その後の動きにつながります。
自分の答えによって何等かのトラブルが起きればそれは自分のせいになってしまいます。
本音をいうと自分で調べて自分で答えを出して欲しいのです。

ニーズは一致しています。技術的にできなかっただけです。
それを最近の技術を使ってやってみようというのがデジタルトランスフォーメーションです。
知らんけど。


どの矢印を消してあげるのが良いのでしょう。
それは企業ごとに異なると思います。
調べればそこまで苦労せずに洗い出せると思います。
話が大きくなると人間物事が見えなくなる傾向にありますが、
抽象的ではありますが、対象の数が少ないため業務フロー洗い出すより簡単です。

チャレンジしてみる価値はあると思います。

DXの設計書⑰ – 会社全体を俯瞰してみる

おわり

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