前回、部署間の関係図を書いて生産管理がかわいそうという話をしました。
改めて考えると「生産管理」。もう名前からかわいそうです。
生産を管理する。対象がざっくりしすぎています。
ちなみに僕は生産管理の人ではありません。
少しコミュニケーションの側面からこの人達を楽にするDXを考えてみます。
まず前回作成したこの絵を見てみます。
たくさん矢印が生えています。
日本はどうも管理やマネージャーというと上下で言えば上のような扱いです。
言葉は悪いですがマスターとスレーブの関係ですね。主人と奴隷。
僕はプロジェクトマネージャーとしていくつかのプロジェクトをこなしてきました。
僕のマネージャーのイメージは運動部のマネージャーなんですよね。
選手たちが最高のパフォーマンスを出すためのサポート全般が役割です。
なぜ、管理者とマネージャーが同じ意味で使われているのか謎です。
営業、経営、製品設計から見たら生産全般のとりまとめ役で生産の窓口。
生産からしたら主人。それだけでも大変です。
生産管理って他部署からの問い合わせに答える役割と
生産をコントロールする役割、分けた方がよいと思うんですよね。
後者はクリティカルパス上にのっかってるんで。
まぁ、個人的な意見ですが。
インターフェースが多いとコミュニケーションが発生します。
コミュニケーションコストという言葉があるのですが、
コミュニケーションはそれ自体がコストです。
また、コミュニケーション能力という謎スキルがあって、
無駄にコストを発生させようとするキライがあります。
特に日本語は主語なし敬語あり行間読めの効率の悪い言語です。
コミュニケーション能力なんて言ったら、ただ言葉遊び。
「いとおかし」の世界です。
コミュニケーション(英: communication)とは、
社会生活を営む人間の間で行われる知覚・感情・思考の伝達[1]。
(生物学)動物個体間での、身振りや音声・匂い等による情報の伝達[1]。
コミュニケーション能力(コミュニケーションのうりょく、communication ability)は、「他者と意思疎通を上手に図る能力」を意味する。
繰り返しになりますがコミュニケーションはそれ自体がコストです。
無駄なコストは少ない方がよい。
電話などは最悪で、スピードはありますが再利用できません。
電話で聞いた人はメモを取らなければなりませんし、
メモが紙であれば電子データに移し替えないと再利用できません。
とはいえメールが良いかと言われればそうではありません。
相手の聞きたいことを推し量りつつ相手のご機嫌を損ねないように
名前やら役職やら敬称やら言葉遣いやらと伝えるべき内容とは異なる情報が多すぎます。
受け取った側も違うフォーマットの何かに移し替え、何分もかけて書かれたメールは一回こっきりしか使われません。
別の人から同じ質問されたら伝える情報は同じなのに名前やら役職やら・・略。
ではチャットなら・・・。いや、そういう事ではありません。
一日は労働基準法にならうと8Hしかありません。
毎日・毎週・毎月、同じようなことを毎回毎回情報を集めて答えて・・・。
例えば5分のメールって1日何回できるんでしょうね。96回です。
10分のメールなら48回。
20分のメールなら24回。
30分のメールなら16回。
メール書いている最中に誰かに話しかけられたら?会議が入ったら?
生産作業は中断するとまた仕掛かるために段取りが発生します。
メールの生産も同じです。
ちょっと気分が途切れたのでトイレに行って、
スクリーンセーバーになっているPCにログインして
さっき書いていたメールの内容を確認して、時計を見たら後10分で終わり。
あの人言葉遣いにうるさいんだよな。
相手の反応が見れないから翌日に回そう。
何をやっても中途半端だし今日の仕事は終わりにするか。
みたいな?
長くなったので今回はこの辺にしておきます。
今回少し愚痴みたいになってしまいましたが、
言いたかったのは「コミュニケーションはコスト」です。
DXの設計書⑱ – コミュニケーションはコスト
おわり
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