もし仮に色んな年収で就職活動の内定が取れるという幸運が巡ってきたら、人は単純に年収で決めるのか?
ツイッターでアンケートを取ってみました。
結論:年収で決める人みたいです
これで終わってしまうのもアレなので、
それぞれの選択肢がどのような人に選ばれたのか
妄想多めで推測してみようと思います。
アンケート結果
最初にアンケート内容と結果です。
ITエンジニアとしてあなたは就職(転職)活動中で、以下の年収で内定を受けました。
あなたはどの企業に入社しますか?— zeikomi552 (@Zeikomi552) August 17, 2022
年収の多い企業を選択するのはリスク度外視なら当たり前です。
しかし実際は自分の年収を大幅に上回るところに転職活動する人も少ないと思います。
仮定の話とはいえリスクを大きく見積もりもっとばらけると考えていたので
僕の予想は750万円くらいがボリュームゾーンでした。
非常に面白い結果です。
約半数が一番年収の高い2000万円を選択しています。
適当に選びましたね。
日本および世界の平均年収
次にそれぞれの年収(特に500万円)の基準を明確にするため、
少し平均年収と照らし合わせてみます。
OECDが平均年収に関する統計を出しているのでそれを参考にさせていただきます。
110円/米ドルで計算していきます。
- 日本:40.8k$ → 448万円
- OECD:52.4k$ → 576万円
- アメリカ:74.7k$ → 821万円
日本の平均年収で考えると500万円は少し平均に比べ多い程度です。
OECD加盟国全体で考えると少し少ない。
アメリカと比べると750万円でも少ないみたいですね。
年代別の平均年収
OECDのデータは年齢を考慮していませんので年齢の基準が欲しい。
丁度よい職業が項目に無かったので情報通信業で見て行きます。
データは2020年のものを使用しており、
年収 = 所定内給与額 × 12 + 年間賞与その他特別給与額
で、算出しています。
尚、所定内給与額のため残業手当は含まれません。
納得いかないかもしれませんが国が出しているデータなので信ぴょう性は高いと言えます。
賃金の基本構造統計調査をそのまま鵜呑みにすると
- "500万円の企業に入社する"と答えられた方は20代~30代前半。
- "750万円の企業に入社する"を選ばれた方は30代中盤~40代中盤。
- それ以上の年代が"1000万円の企業に入社する"。
- 2000万円はちょっとわかりません
日本の平均値のサラリーマンには2000万の実現は難しそうです。
年収のデータは一部の金持ちが平均値を押し上げてしまうことがわかっていますので、
実際は少し年齢を後ろにスライドさせてちょっと幅を広げた感じでしょうか。
年収と幸福度
少し視点を変えてみます。
幸福度のピークは年収75000ドル(800万円程度)で頭打ちになると言われています。
Emotional well-being also rises with log income,
but there is no further progress beyond an annual income of ~$75,000.
Low income exacerbates the emotional pain associated with such misfortunes as divorce,
ill health, and being alone.
引用 High income improves evaluation of life but not emotional well-being
(訳)感情的な幸福度も収入とともに上昇しますが、年収が 75,000 ドルを超えるとそれ以上の進歩はありません。
低所得は、離婚、病気、孤独などの不幸に伴う感情的な苦痛を悪化させます。
また内閣府の満足度・生活の質に関する調査でも近い評価が出ています。
750万円で給料から得られる幸福度は頭打ちと考えると
750万円以上を選ばれた方が88.8%
ほとんどの方がきちんと幸せや満足を求めていらっしゃいます。
まとめ
これらを総合し独断と偏見で失礼なプロファイリングしてみます。
合ってるかなぁ。完全に憶測の素人分析。ははっ。
- 500万円 → 20代~30代中盤 : 現実主義・慎重派・安定志向、生活は少し厳しめ
- 750万円 → 30代~50代 :実力派・上昇志向強め~どうでも良くなり始めてきた頃、生活はそこそこ裕福
- 1000万円 → 40代~50代 :あまり上を望まなくなった静かに生きたい層、生活は悠々自適
- 2000万円 → 学生~20代 :ジャパニーズドリームを実現する若手
実は今回のアンケート、500万円さんがどれくらいいるのかが知りたくて実施しました。
せっかくチャンスが巡ってきてもリスクを多く見積もりすぎて500万円を選ぶと幸福にはなれません。
11%と小数派ですが500万円を選ばれた方は一度ご自身の価値を見直してみてはいかがでしょう。
おわり
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