「面白そうですね」を多用するのはやめた方が良い

仕事を頼まれると「面白そうですね」という人がいる。
請負根性が染みついているのだろう。
相手が喜ぶ言葉を述べているに過ぎない。
媚びて得するのだろうか。
あまり実感がないのだけれども。

不思議なことに脳は面白そうと考えている。
脳にアホというのもアレだがアホだ。
もう少しちゃんと考えてほしい。

心はざわつき体はこわばる。
背筋に悪寒が走り、顔はひりつく。

でも、口から出る言葉は「面白そう」
一度口から出た「面白そう」は枷となる。


仕事を頼むと必ず「面白そうですね」と言う部下がいる。
僕が言うのも何だが、僕が頼む仕事は面白くない。
面白いなら僕がやる。

僕も技術者なので、何か一つの技術に没頭するのは面白い。
ただ面白いと言えるのは「制約がない場合」においてのみ。

通常仕事にはQCD(品質・コスト・納期)がついてまわる。
最初に感じた面白そうはおそらく期限がない。
自身の好奇心を満たすまで底なしの体力で好きなだけリソースも使えて、
自分のこれまでの経験を詰め込んだ最高のものを仕上げる想像をしている。

現実は違う。
妥協の連続で、体は疲れるし寝なければ死ぬ。
リソースも絞られて人もお金も使えない。
出来上がるものは想像していたのと何か違う。
運用にのったが最後、走り出したシステムは止まらない。

さぁ、新たな黒歴史の幕開けだ。

脳は前者の妄想で、心と体は後者の現実を語る。


さて、冒頭の「面白そう」。
今一度、心と体に聞いてほしい。
脳は余計なことを語るが、心と体は言葉を持たない。
断れない事情はわかるが、自分に対しては正直になろう。

脳のうそに騙されないように。

おわり

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