社内SEはプログラミングできない? – 「IT人材白書2020」のデータから考えてみる

社内SEはプログラミングできない?
という質問をいただくことがあります。
今回はデータを使ってお答えしようかと思います。


どうやって調べようかと考えたのですが案外簡単に情報が手に入りました。
IPAの「IT人材白書2020」です。ありがとうございます。

「IT人材白書2020 今こそDXを加速せよ ~選ばれる"企業"、選べる"人"になる~」より抜粋

これを見る限りでは22.7%の企業が内製でプログラミングまで行っています。
4~5社に1社ですね。結構多いですね。

ちなみに僕が勤める会社は1001名以上で、「プログラミング工程を含めた全体工程の内製化を進めている」にあたるので16.1%です。
大きい会社になるほどプログラミングまではやらなくなる傾向にあるようです。

「企画・設計など上流の内製化を進めている」の企業で、
「社内システム導入・開発・保守、運用管理などの人材」を育成していきたいと考えている割合は13.8%。
プログラミングも内製化している企業では、26.9%ですね。
それぞれの方針で、現状維持といった感じの数値です。

ユーザー企業へ転職した人の転職前の勤務先ですね。
案外中小SIerからの転職も多そうです。
相当数プログラミングできるくせにやらない輩が潜んでます。


この辺りの情報から考えると、プログラミングできるかどうかは会社の方針ですね。
中途採用に力を入れているところは、プログラミングできる人がかなり潜んでいそうです。

業務として「プログラミングできるか?」という質問に対してはわかりませんが答えですね。
「22.7%の確率でできる会社に入れる」が、業務でプログラミングに携われるかはわかりません。
まぁ、できないと考える方がよいでしょう。
22.7%の企業に入った上でプログラミング業務に就くというのは難しそうです。

「社内SEにプログラミングできる人がいるか?」という質問であれば「おそらくいる」が答えです。
30%を超える企業が中堅SIerや中小SIerから採用しています。


体系だったITスキルやプログラミング技術を身に着けようと思うとIT企業に入る方が近道かと思います。

ユーザー企業の本業はITではありません。
ITはあくまでツールです。つまり開発より運用に軸があります。
運用工数がどんどん積みあがっていくため「開発なんてしていられない」というのが本音でしょう。

もう一つ面白そうなデータ。
先端IT従事者と先端IT非従事者の自主的な勉強状況です。
ユーザー企業とIT企業の区分けがなされていないので残念ですが、
自己学習に対する姿勢に明確な差が出ています。
先端IT非従事者は仕事が面白くないんでしょうかね。

以下はかなり極端に差が出ていますね。
先端IT従事者と先端IT非従事者のスキルの差は歴然です。
先端IT非従事者は無心でカンストしたゲームを続けてる感じですかね。

社内SEかどうかよりも
先端ITに取り組んでるかどうかを重視した方が良いかもしれません。

まぁ、プログラミングなんてテーマさえ決めてあげれば
3カ月程で誰でも習得できますし。


社内SEはプログラミングできない?
あなたがプログラミングスキルをお持ちでないなら
業務では携われないと割り切った方が良いと思います。

プログラミングを含めたITスキルを得るにはIT企業が近道ですね。
しかし、先端技術など面白い仕事をやろうと思ったらユーザー企業かもしれません。
いずれにせよ、一つの会社でスキルを身に着けてやりたいことをやるというのは難しそうです。

社内SEはプログラミングできない? – 「IT人材白書2020」のデータから考えてみる

おわり

PR

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です