要件定義の苦手な日本人という記事を過去に書きました。
真逆のタイトルのようにも見えますが皮肉です。
一概には言えませんが、外国人は個人単位で仕事が明確に分かれており
要件定義なら要件定義しかしない人がいます。
それしかやらない代わりに、その人でないとダメな嬉しさがないとクビです。
そのため専門的で要件定義にも明確な意味があります。
一方、日本人は何でも屋が多く要件定義も設計も開発もテストも営業も全部やります。
そのため専門性は薄く仕事の成果物があまりブラシュアップされていないケースがあります。
スケジュールや見積に要件定義が含まれている場合、多くはタダの時間的なバッファです。
話は変わりますが、日本人が立てる計画はとんでもなく長い。
この程度のプロジェクトに、何故5年もかけるのだろう。
というのがザラにあります。
巷では長期計画やら5か年計画という言葉を耳にしますが、
日本人の大半は
5年かかるプロジェクトという意味ではなく
5年かけても良いプロジェクト
と考えています。
1年目:要件定義
2年目:仕様検討と調整
3年目~4年目:開発
5年目:微調整・リリース
ツッコミどころ満載ですがそれ以上に長すぎます。
成果物を求められない要件定義は良いですね。
1年目はフリータイムです。
とりあえずPOC(Proof of Concept:概念実証)をやって自己満足するもよし、
画面イメージを書いて迷走するもよし、
ブレーンストーミングで竹林の七賢人するもよし。
みんな要件定義が大好きです。
いや、ダメですよ。
ところで、新横浜の東横線開通はいつ完成するんでしょうね。
今は2022年の下期予定ですか。
2007年に仕入れた情報では2018年開通予定となってた気がするんですけどね。
延長も5か年計画ですね。
世界的なプロジェクトの期限は途方もないですね。
1997年に定まった「京都議定書」で取り付けられた約束は2008年~2012年目標の約10年後の内容でした。
今回のパリ協定は2050年に8割の二酸化炭素削減を目指すようですね。
トヨタ自動車がカーボンニュートラルに挑戦することを宣言しています。
トヨタ自動車が動けばトヨタグループは動くでしょう。
トヨタと直接的・間接的に関連のある企業は当然呼応します。
日本のプライドがかかっています。すごいプロジェクトですね。
30年後、僕は何をやってるんでしょうかね。
いや、生きてるのか?
世界的なプロジェクトや鉄道と同じノリで計画する社内プロジェクト。
計画のツッコミどころは大目にみるとしても・・・長いなぁ。
要件定義1年って、何をするんでしょうね。
要件定義する人は次の設計にバトンを渡さなければなりません。
精度の高い機能一覧まで落とし込まれていればすごく助かります。
設計者は余計な資料を読む必要がなくなり負担が大幅に減り
プロジェクトの進行スピードは格段に良くなります。
しかし、背景、目的、あるべき姿、問題、課題を、
壮大で曖昧な文言・図で表しただけの代物が頻繁に回ってきます。
実に9割がそれ(個人的な感想です)。
皆さん、ホント要件定義好きなんですよね。
要件定義の好きな日本人
おわり
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