100円のものを100万個売るのと
1億円のものを1つ売るのとどちらが難しいのでしょうか。
どちらも難しいと思います。
では、1億円売ってこいと言われたら、
100円のもので商売するか1億円のもので商売するか
あなたはどちらを選びますか?
1億円でも100円でもみんな真面目なので1億円に達するまで頑張ろうとします。
「やりきる」を目標にするとしんどいだけですよ?
二択
先程の二択で
- 100円のものを100万個売る
- 1億円のものを1つ売る
であれば、僕は100円のもので商売を始めます。1億円をゴールにしません。
1億円売ってこいは、所詮根拠のない目標です。
キリの良い数字を言っただけでしょう。
適度に売って、
今日はこれだけ売れました
明日も頑張ります
と言っておけば、丁度良いところで止めてくれるはずです。
止めてくれなければ、そろそろ良くね?ってとこで、
1億円目標ですけどまだやります?
って聞いちゃいます。
1億円のものを背負って売りに行くのであれば、
どうにかバラして売りたくなります。
でないと1億円か0円かです。
モノを分解して売るか。
金額を分割して売るか。
いずれにせよ途中経過が見せられないものに僕は手をだしません。
やりきるが目標の仕事
最近「~をやりきる」を目標にする人をよく目にします。
流行りなんですかね?多くの文書で散見されます。
いっぱしの大人がビジネス文書に使うのは少し違和感です。
菅総理も「五輪を必ずやりきる」と言ったとか言わないとか。
僕は菅さんが選挙活動をされていた頃の姿を生で見たので少し親近感を感じています。
よもやそんなことは言わないでしょう。サインほしい。
「やりきる」は
金をかけて力づくで終わらせる
と、言っているようなもの。
QCDを最大化することがマネジメントの役割なのに、
コストも品質も納期も度外視と言っています。
全部やりきったら許してもらえるとか
頑張ってる姿を見せたら許してもらえるとか
そういった考えが透けて見えます。
「やりきる」しかプロジェクトを乗り切る方法を見つけられないなんて可哀そうですね。
まとめ
パレートの法則(Wikipediaより抜粋)。
仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。
パレートの法則によると、2割の時間で8割の仕事ができてしまいます。
8割以下の内容で合格点がもらえるなら、とっとと合格点もらって終わるべきでしょう。
躍起になって残り2割の仕事に8割の時間をかけるのは愚行です。
学校の宿題ではないので全てやりきる必要はありません。
「やりきる」なんて言ったら「最後までやる」がゴールになってしまいます。
難易度爆上げ。やりきることは必ずしもプロジェクトの成功ではありません。
「やりきる」を目標にしてはいけない理由
おわり
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