個人的な意見です。
僕自身IT企業は1社しか経験していませんが、
転職した人の後日談や仕事で協業した際の経験から
少しご紹介させていただきたいと思います。
IT企業を希望する誰かの参考になれば幸いです。
入らない方が良いと思うIT企業の特徴
あくまで個人的な意見ですのでその点はご了承ください。
では一覧から。
①派遣が中心の企業
②社内開発が中心の企業
③特定の分野に強みが無い企業
④従業員数が少ない企業
⑤中間層が育たない企業
⑥売上高が人数×900万円未満の企業
⑦平均年齢が低すぎる or 高すぎる企業
⑧募集している職種が謎な企業
①派遣が中心の企業
IT企業の中には派遣中心の企業があります。
派遣が100%の企業はやめた方がよろしいかと思います。
目安ですが、50%程度は内部での開発があった方が良いかと思います。
理由として給料の安さが挙げられます。
「お金で愛は買えないが、お金で愛を潤わせることができる」
めぞん一刻で三鷹さんが音無響子さんに言った言葉です(うろ覚え)。
人生お金ではないと思いますが、お金で充実するものは多くあります。
ですので、給料は大事です。
大抵、派遣先で自分の値段をうっかり知ることになります。
当然ですが、それ以上の給料がもらえることはありません。
おそらく40万~80万位だと思います。
たまにスーパーマンで140万とか300万とかいますが。
ボリュームゾーンとして65万程度でしょうか。
会社の取り分や税金、その他諸経費を考えるといくらも残らないことがわかります。
僕は派遣に出たことがありませんが、派遣を受け入れる側でした。
営業との契約を取り交わすこともあります。
営業によっては、「価格交渉しない」or「消極的な価格」を提示してくる人がいます。
価格交渉しない人に「価格交渉しないのですか?」とは聞きませんし、消極的な価格交渉にも一応納得していない顔はします。
内心「何でもっと上げてこないんだろう」とは思いますが。
派遣中心の会社の給料が低いのは・・・ま、そういうことです。
②社内開発が中心の企業
100%請負or自社パッケージ開発というのも危ないと感じます。
まず技術の流動が少ない。
派遣の良いところは安定収入を得ながら別の会社のリーダーの下で他社のメンバーに囲まれて働けることです。
全く別の文化やノウハウを持ち帰ることができます。
小さい会社でも100%自社開発を謳っている会社があります。
100%自社開発であればパッケージでしょうか。
経営者のご苦労と努力は想像を絶するものでしょう。
しかし派遣の道を閉ざしてしまうと、社内で物足りなさを感じた社員が考えるのは転職。
そのパッケージが売れなくなった時、手元にあるのは時代遅れのパッケージノウハウと技術だけ。
まさに鎖国状態ですね。
何事もバランスが大事です。
ある程度派遣もやっている方が良いと思います。
③特定の分野に強みが無い企業
僕が勤めていた会社は製造業の特定の分野に特化していました。
「何でもやります」「何でもやれます」の企業よりは、特徴も話しやすいですし競争力があります。
業界内では小さいなりにもそこそこ名前が売れていました。
某お笑い芸人が役員をやっている企業はクラウド一本のようですね。
最近はAIやブロックチェーンに絞っている企業もあります。
何かに絞っているというのは、そのキーワードを欲している人に刺さります。
そこで一歩先を行っているというところを狙うのが賢明ですね。
転職活動の時に勤め先の強みを自分の強みとしてしゃべれるのも便利です。
④従業員数が少ない企業
少数精鋭という考え方もありますが、50人未満はお勧めしません。
20~30人位の会社だと途端に家族経営の色を出してきます。
営業先は社長のお友達でしょうか。
社長が元大手企業の偉い人だったりすると大変です。
Aさんの知り合いだし、力のあるところに頼みたいけどやると言ってるから・・・
発注者側も不満を抱えながら仕事を発注します。
身の丈に合わないプロジェクトの末路はテンプレ通りのデスマーチ。
文字通り死にます。
50人未満だと体力が無いですね。
不況に滅法弱いです。
請負の仕事が減り、大型の派遣先がまとめて契約打ち切りになると会社が持ちません。
あくまでご参考まで。
⑤中間層が育たない企業
何を考えているのか「中間層(リーダークラス)が育たない」と口にする人がいます。
個人の匙加減ですから本質はわかりません。
「育ってるのに上の人間が認識していないだけ」という場合も往々にしてあります。
しかし5~10年目位の離職率が高いところは要注意です。
入ってみないとわからないことですけどね。
例えば、請負中心の企業は、
「プロジェクトとプロジェクトの間を空けない」「高稼働率」が会社の目標です。
間が空くと、収入が無い状態で人件費を払うことになるので当然です。
一瞬でも間が空いたら仕事を積まれます。
徐々に仕事同士が重なり始め、やがて掛け持ちが当たり前になります。
上司「そういえばお前、3つしかプロジェクトもってないよね?」
僕「3つしかっておかしくないですか?普通1個でしょ?」
上司「大丈夫。お前ならできるって。じゃ、この案件よろしく。」
複数プロジェクト掛け持ちはかなりのプレッシャーです。
こなす量が多いので実力はつきますが、実力がつくと積まれる量が増えるので更にキツくなります。
他の社員より100万200万給料が高かくても、心と体は持ちません。
「もうちょっと頑張れば楽になる」というのがあれば頑張れたのですけどね。
「もうちょっと」の先が僕には同じに見えました。
⑥売上高が人数×900万円未満の企業
一般的なIT企業の損益分岐点を考えると、一人当たり給料の2~3倍稼ぐ必要があります。
売上高が人数×900万円程度であれば、何とか社員全員に給料が払えるでしょう。
そこそこのボーナスも出るかもしれません。
会社として存在できるギリギリのラインです。
実際のところ、一人当たりの売上はもう少し多い方が良いかと思います。
でないと、公務員のボーナスをニュースで聞く度にイラっとします。
ワイドショーで聞く退職金の例も同じですね。
しかし、売上高が多すぎるのも気を付けてください。
請負が中心の企業の場合、仕事量が多い事になります。
会社はつぶれませんが社員はつぶれます。
最近はクラウド関係の事業などサービスで定額収入を得ている企業もあります。
チャリンチャリンビジネスは良いですね。
そこら辺は見極めましょう。
いずれにせよ、売上高は目安の一つになります。
己の技術力を磨きたいのであれば、請負中心で売上高の多い会社。
効率よく稼ぎたいのであれば、チャリンチャリンビジネスを持っている会社でしょう。
無難と言えば1人当たり1000万円程度でしょうかね。
⑦平均年齢が低すぎる or 高すぎる企業
平均年齢が低すぎる(例えば30歳未満)や高すぎる(40歳以上)の場合、
何らかの問題があるかもしれません。
あまりに平均年齢が低いと先ほどの中間層が育たない企業ですし、
あまりに高いと新陳代謝の悪い固定費の高い儲からない企業です。
まぁ、30代前半位がよろしいのではないでしょうか。
⑧募集している職種が謎な企業
クリエイターとかディレクターとかソーシャルプランナーとか。
チャラそうな職種を募集しているところは警戒した方が良いと思います。
「この人の勤め先。ブラックじゃね?」と思う人の会社はこの傾向がありました。
ホームページを見るとオシャレで一見ちゃんとしてそうなのですが、中身はスカスカ。
何をやっているかがサッパリ分かりません。
ひどい場合は、ところどころ言葉が破たんしています。
で、IT企業なのに芸能関係?みたいな職種を募集。
キラキラネーム付ける親みたいなものですかね。
ご参考まで。
まとめ
好きな事を書かせてもらいました。
どんな会社でも個人の特性によって合う合わないはあると思いますので責任は負いません。
自己責任でお願いいたします。
現在の就職・転職市場は超売り手市場。
学歴に関係なく、かなりの大手から内定をもらえる時代です。
そんな時代に、国内でIT企業を狙う事自体どうかと思いますが。
おわり
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